記録者
主人公がチート能力を持っていて、人間でないのが本作の大きな特徴。
『遊星からの物体X』に出てくるエイリアンのように、さまざまな生物に肉体を変化させることができて、身体から記憶した物質を生み出すことができる。
もはや存在が賢者の石である。
そんな人物が、さまざまな人物と交流することで人間という生き物を学んでいく。第1期の最後を飾る老婆とのエピソードは、他作品が美化して描きがちな老いに向き合っている点が良かった。
『聲の形』の時の、人間の暗い一面を抉り出すような演出は健在で、かつてNHKで放送された他のファンタジー大河作品よりも尖っていて、一見の価値あり。