元は意識や名前すら持ち合わせていなかった不老不死の生命体が無機物から動物、やがて人間の姿を得ていくと同時に、様々なことを知って成長していく物語。
とても面白いテーマだったけれど、原作を読んでいる友達から面白いと聞いてやや期待値が上がっている状態で見たからか「そんな思ったより面白くない」と思ってしまった。
日本語の「面白い」だけではニュアンスがピンと来ないので英単語を持ち出すなら、確かにinteresting（興味深い）という意味では面白い話だったが、funとかexcitingみたいなエンターテインメントらしい面白さは希薄だった。
褒めるべき点を上げるとすれば作画の良さ、そこを中心とした視聴に際するストレスの低さ。話がヘタクソだとか絵がヘタクソとかで、ニコ動で誰かと笑い飛ばさないと見てられないってものでは無い。
ただ丁寧で淡々とした展開にパンチの足りなさを感じてしまう。もう少しメリハリのある展開をしても良かったんじゃないかと思った。2期に続く為の最終話も、ネタバレレビューではないので詳細は省くが「そういう終わり方する？」と思うような、視聴者を引っ張るのがあまり上手くないアニメだなと思った。
また、これは自分だけかもしれないが、弥生時代あたりをモチーフにしていそうな舞台のキャラ（パロナ、ハヤセ）が「ゲーム」「スケジュール」などのカタカナ語を使っているのは不自然に感じられた。「遊び」「予定」でもいいだろうと思った。原作を読んでいないので原作でもそうかは知らない。
