このレビューはネタバレを含みます
モリアーティとシャーロックの本格的な闘いが始まる────
原作のお話を活かして新しいお話を作っていたのはさすがでした。
シャーロックがメインになりすぎるかと危惧していたけど、ちゃんとモリアーティが主役になっていたのは良かった。
ただ推理は1クール目より減ってしまった気がする。
血のにおいがこちらまで伝わってきそうなアクションシーンは見応えがあったし、内装や食器類の背景美術は相変わらず美しかった。
でも、最後の事件の"友達"というワードに「???」。
シャーロックとモリアーティが"友達"?いつから友達になったの…?そもそも友達という安易なワードでこのふたりの関係性を表していいと思ってるの?シャロとリアムの関係をシャロとジョンと同じように友情と呼べるとは到底思えないです。
まるで制作側にこういうブロマンスが見たいんでしょ?と突き付けられている感じ。やりたいことは分かるけど、完全に私の感性とは合わなかった。
せめてモリアーティの「友達になれたかも」で留めておいてほしかったのに、シャーロックは完全に「友達として」って言っちゃってるから無理でした。
それよりもお兄さんを想うルイスの気持ちが切なかった……
兄に届かぬ想い。どうすることもできないルイス。
せっかくモリアーティを三兄弟にしたのだから、この3人の兄弟愛を重点的に見せてほしかった。
続編がありそうな幕引きでしたが、ここで一旦さよならをしようと思います。気が向いたらまた追いかけます。