matchypotter

ワンピース アラバスタ編のmatchypotterのレビュー・感想・評価

ワンピース アラバスタ編(2001年製作のアニメ)
4.8
グランドライン突入からの最初の山場といって良い、“アラバスタ”編。

シーズン2でグランドライン突入最初に出会った鯨のおっさんに懐くバカでかい鯨を狙うワケわからん2人組。

謎の組織にナンバリングされたオフィサーエージェントと名乗るその2人組を撃退しつつ、ログポーズの関係から便乗させ、最初の島“ウィスキーピーク”に上陸し、得体の知れない組織と一戦交えたあの騒動。

そこからこの物語は始まる。
ビビ。アラバスタ国の王女。実はそんな彼女を乗せたことから始まるアラバスタ国の仕組まれた戦に首を突っ込むことになった麦わら海賊団。

その国の転覆と“とある目的”のために裏で工作を働く組織、バロックワークスとその社長、ミスター0、“七武海”のクロコダイル。

そして、ルフィの兄貴分、エースの登場。

そのバロックワークスの工作もあり、もともと雨が貴重な砂漠の国アラバスタ。
さらに雨が降らず、ジリジリと民が擦り減り、ビビの幼馴染コーザが率いる反乱軍がいよいよ行動に移り始め、組織に仕組まれた国と反乱軍の内乱が本格的に始動してしまう、、、。

と、グランドライン序盤で、砂漠の国アラバスタを、“仲間のビビ”のために、、、!

チョッパーより先にグランドラインで出会ったお騒がせ女子が王女であり、この麦わら海賊団のかけがえのない仲間となる。

彼女のために、彼女を死に物狂いで国に送り届け、上陸しても命をかけて彼女を守り、バロックワークスのナンバーエージェント達と対峙し、“七武海”クロコダイルの首を取り、国を守る。

全ては仲間のビビのために。
放っておけば国の反乱を止めるために自分の命をかなぐり捨てかねないこの王女。

彼女のその向こうみずな強い意志に共鳴し、寄り添い、“一緒に命を賭ける”覚悟を持つ麦わら海賊団。

彼女にとってこの偶然の本意でもなく、むしろ敵対していた彼らとの出会いが彼女と国の命運を変えていく、、、。

まだまだ駆け出しのルーキー海賊団“麦わら”。
懸賞金3,000万ベリーのルフィが6,000万ベリーの“七武海”クロコダイルに国の存亡を背景に立ち向かう“アラバスタ”編。

この編は本当に素晴らしいエピソードの塊だが、個人的にはペルー。彼の“生き様”に、、、泣ける。

アラバスタに生きる国王軍も、反乱軍も、民たちも。本来は誰一人として信じて疑わない素晴らしい国民性を育んできたこの国に疑心暗鬼が立ち込める。

ビビと麦わら一味が行けどもやれども、いつもそこに立ちはだかり、行く手を阻み、邪魔をし、彼らの希望を打ち砕く者達。

何度も何度も挫かれても、何度も何度も立ち向かう彼らの諦めの悪さと真っ直ぐさ。
ここから先の物語でも絶対変わらないこの意志の強さを象徴するようなエピソード、“アラバスタ編”。

最高。
何回観てもその最後のビビの演説と“腕の印”のシーンは、そこまでのビビと御一行の悪戦苦闘を思えば、、、語り継がれる名シーン。
ありったけの夢をかき集めた最高のシーズン4。

いつか、いつか、、、またな、ビビ。
気付けば最新話の方では今やこの頃の懸賞金の100倍ぐらいになってる連中たち。
そして、何やらアラバスタで物騒な事件のあるとかないとか、、、。

またアラバスタ、ビビに、、、この地に想いを馳せるエピソードを、待っているぞ。

アニメ独自のオリジナルエピソードもあって、ちょっと引き伸ばしてるのかと思いつつ、でもしっかり最後にちゃんとロールアップするのが最高にニクい。そこでもちょっとジ〜ンと来た。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


F:2036
M:4744
matchypotter

matchypotter