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ワンピース マリンフォード編のmatchypotterのレビュー・感想・評価

ワンピース マリンフォード編(2010年製作のアニメ)
4.8
シーズン14、全58話、『マリンフォード編』。
泣く。

エースを救出すべく、わざわざ脱獄不可能と言われるインペルダウンに向かうもすれ違い、命カラガラ抜け出てきたルフィ。

イワちゃん、クロコダイル、バギー、そして、ジンベヱ。
インペルダウンに収監されていた猛者たちと行きずりで手を組みながら。

そして、いよいよ兄エースの処刑が海軍本部があるマリンフォードで執行されようとする。

、、、重い。
始まりから最新巻に至るまで、ここほどルフィが絶望的に打ち砕かれる編はない。

ここでも本筋には麦わら海賊団のメンバーはいないので、インペルダウンから連れ添ってる連中と、、、ついに出てくる“グラグラの実”の白ひげ、エドワードニューゲートと、白ひげ海賊団の一味。

海軍本部、センゴク元帥、3大将、その他名だたる中将たち。
エースの処刑と、それを邪魔しにくる麦わら連合と白ひげ海賊団の抵抗を退けるため、相手も不足はない布陣。

前半戦の最大の山場と言って良い、エースの処刑か救出か、海賊と海軍の頂上決戦。

『インペルダウン編』で大活躍のボンちゃんから引き継ぐような形でルフィをサポートするのが、イワちゃんとジンベヱ。この2人が最高に映える。

革命軍の実質No.2のイワちゃん、王家七武海だったがその意向に賛同できずに収監されてた男気溢れる魚人族のジンベヱ。

この2人がいなかったら、このマリンフォードでのルフィの活躍はない。

ここではルフィをはじめとする多くのキャラクターの背景が次々に表舞台に明かされる。
だから見た目のとんでもない戦争と並行して、話やキャラクターにとんでもない厚みをもたらし、この先の話の飛躍に申し分ない展開。

そして、このマリンフォードで起きる“最悪の悲劇”。
これを再び目の当たりにする覚悟があるのかと自問自答しながら、これに向き合う。

これを避けるために、ここまで死に物狂いで自分の限界を突破し、命すら削る覚悟で辿り着いたマリンフォード、エースのもと。

避けられない運命に打ち砕かれるルフィ。
ここから新たな成長と航海の幕開けにも通ずるルフィの“最大の絶望”。

シャボンディ諸島で仲間と逸れ散り散りになり、ハンコックと九蛇に拾われ、エースが処刑されるとインペルダウンへ乗り込み、挙げ句の果てに海軍のお膝元、マリンフォードへ。

ルフィ単独の仲間と兄弟を思う旅、新たな出会いと、、、果てしない絶望の編。
ものすごいエポックメイキングなエピソードでありつつ、まだまだ奥行きを見せてくる圧倒的さ。

エース、サボ、ルフィの3兄弟の物語、やっぱりこの話、良い。
ダダンと山賊一味、、、なんてあったかいんだ。

ワケありの生い立ちでガープが連れてきたヤンチャなクソガキのエースとルフィ、そして、こっちもワケありで家出してきたサボ。

この3人と、ダダンたちの絆の物語。
この物語を差し込みながらのマリンフォード頂上決戦。

まだまだ書きたいことが沢山ありすぎてもう書ききれない。
もはや見応えしかないタフなエピソード、最高。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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