歳上の花屋の店長島尾六花に恋をして、その店てアルバイトすることになった青年葉月亮介は、ある日六花の亡くなった夫である篤の幽霊が見えるようになり、幽霊と不思議な三角関係になるファンタジーラブロマンス作品。
ノイタミナは元々女性向けの作品を中心に企画・放送されており、本来はこういう作品を放送する枠である。
あらすじから分かるように、六花が篤の死を乗り越えて次の恋に進む話で、篤と亮介の間で揺れる思いを中心に描かれる。男性目線からだと、六花には少々共感しづらく、また一途な篤も亮介もある意味女性にとって都合のいい男性像に感じられる。男性にとっては共感する作品というよりも女性の心理を理解するための作品になると思う。
一途な思いをは人を縛り付ける。死んでもなお未練たらたらで篤は幽霊になってしまったのか、篤が成仏できなかったのは六花の想いの強さのせいなのか。まさに篤は特級呪霊。愛ほど歪んだ呪いはない。
中村悠一さんの素の亮介、篤に取り憑かれた亮介の演じ分けをはじめに声優の演技も素晴らしい。