ウシュアイア

SK∞ エスケーエイト 第1期のウシュアイアのレビュー・感想・評価

SK∞ エスケーエイト 第1期(2021年製作のアニメ)
3.6
沖縄に住むスケボー大好き高校生・レキはカナダからの転校生・ランガにスケボーを教えたところ、スノボー経験者であったランガは驚異的な才能を発揮し、愛抱夢(アダム)が仕切るラフプレーアリ、ルール無用の危険なスケートボードのレース「S」に参加し、クレイジーなスケートボーダーたちと熱い戦いを繰り広げるお話。


他のレビュアーさんのレビューを読むと、「BL要素あり」がという文言が目立ち、序盤を観ていて、主人公たちのキャラクターを考えてもこの話をどう転がしたらそんな要素が出てくるのだろうか、という疑問があった。実際のところ、レキのキャラクターが破綻してしまっていた。少年漫画などを読めば分かるが、男の子はもっと単純でこじらせ方ももう少し分かりやすい。原作の内海監督は男の子というものを分かっていないんじゃないかと思う。

男の子というのは、肩を並べるというように、一緒に何かをしていれば関係が成立するので、一緒に何かをするのは実は誰でもよく、関係は後からついてくる。そして、相手が特定される場合、レキと滑りたい、○○と泳ぎたい、というのは男の世界では「勝負をしたい」という意味になる。

スケボー×アンダーグラウンドマッチという少年漫画のような要素がありながら男性ウケが悪いのは、後からついてくる人間関係が先行してしまう思考回路に共感しづらいからだと思う。

スケボーの映像や演出は素晴らしい。それだけにストーリーが残念。
この残念さは『グッバイ!ドングリーズ』にも通じる。

一方で、ジョー役が松本保典さんだったとは。のび太父やノリスケ役で大御所になって落ち着いちゃった感があるが、声が変わらず若々しい。不動明王アカラナータの頃と変わってない、って言って分かってもらえるだろうか。
ウシュアイア

ウシュアイア