gane

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンのganeのレビュー・感想・評価

4.7
このセカンドシーズンから、各物語の時系列が絶妙に絡み合って更に面白くなる。

・「猫物語(白)」つばさタイガー
・「傾物語」まよいキョンシー
・「囮物語」なでこメドゥーサ
・「鬼物語」しのぶタイム
・「恋物語」ひたぎエンド
・「花物語」するがデビル
と、豪華6つの物語から構成される長編!

時系列的には、「傾物語」8/20→「鬼物語」「猫物語(白)」8/21があり、少し飛んで「囮物語」10/31、もう少し飛んで「恋物語」1/1、さらにもう少し飛んで「花物語」4/9~4/21となる。

放送順に観ていくと、わりと分からない笑 なのに面白いという摩訶不思議。
もう少し後の物語を観ると、パズルをはめるみたいに繋がってくるという塩梅。こういうの大好きだ。

後から僕が思い返せるように完全自己満で時系列で書いていく。

まず「傾物語」これは過去にタイムスリップするお話になっている。
首尾よく過去に戻れたはいいものの予定外に過去の八九寺を助けてしまい、それにより未来改変が起きる。
そして未来に戻ったらウォーキングデッドの世界になっている…とここだけ書くとB級映画みたいだ笑
忍野メメが手紙だけの出演ながら美味しい所を持ってゆく。
冒頭に、謎のキャラクター「忍野扇」が出ているのもポイント。

なんやかや事をおさめて元の世界に戻って来てからが「鬼物語」。ここで「くらやみ」が出てくる。「くらやみ」は何者だ?との議論の中から語られる、初代怪異殺し(キスショットの最初の眷属)の話。再度現れた「くらやみ」によってペアリングが解かれる暦と忍。
臥煙伊豆湖が時系列的には初登場。
そして八九寺との別れまでが語られる。ここは涙腺崩壊ポイント。

同日に描かれる「猫物語(白)」は、羽川が語り部を担う。またまたブラック羽川登場…と思いきや、新たな虎の怪異が出てくる。この虎をなんとかするためにブラック羽川が頑張る物語。途中、「傷物語」で戦ったエピソードが出てくるのも嬉しい。最後は暦がカッコよく決めるんだけど、なぜこのタイミングでの登場なのか、なぜ服がボロボロなのか明かされるのはもう少し後になってから。

「囮物語」は千石の話。
ほんわか千石から、クレイジークチナワへの変貌。直接的描写こそ伏せられているが、暦と忍を散々痛めつける様は狂気。
この話、途中で月火が千石の前髪を切るなんてことしなければもう少しなんとかなったのでは?と思ってしまう。やはり月火ちゃんは一癖ある。
とはいえ黒幕は忍野扇であることが語られ、ぐっと扇ちゃんに対する疑念は深まる。

「恋物語」は、「囮物語」を受けて余命宣告をくらってしまった戦場ヶ原が密かに貝木泥舟を頼る話。千石を騙すために貝木が奔走する。
個人的にはセカンドシーズンの中でこれが1番好き笑
まず主題歌が好きすぎる、ノスタルジーを感じるタッチと貝木の歌がツボ笑
「偽物語」ではタダの嫌なやつとしか思えなかった貝木が、今作では一変して良いオジサンに笑 さすがは詐欺師、視聴者も騙していたのだな。ラストは衝撃。

最後に「花物語」これは暦が高校卒業後の話なので番外編に近いかなと。
神原メイン回。謎に男装した忍野扇、いや、というより元から男だったテイで話が進んでいく奇妙さ。沼地蠟花という、いつか貝木が回想していた子が出てきて神原と対峙する。
個人的にはこれはかなり地味だと思った。ひたすらに会話パートが多く、キービジュアルとなりそうな所があまり浮かばなかった。まあそれでも面白いんだけど。

と、こんな感じで6作を一気見。
途中で総集編も挟んで31話あったけどあっという間だった。
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