このレビューはネタバレを含みます
各ヒロインに焦点を当てた6つのエピソードが描かれるのだが、たった一つの駄作もなく、その全てが面白い。
本作ではこれまでの物語をベースに、さらにその先にある目を逸らしてきた事柄に対して向き合うことになる。
誰でも逃げたくなるようなものばかりだが、それでもけじめをつけるヒロインたちの心の強さと言葉の重みには胸が打たれた。
また各エピソードは時系列が異なっており、次第に謎が明かされていくことで群像劇としての面白さが際立つ構成になっている。
ひとつだけでも軽く一時間は語れるほどの物語なのに、それが6つもあっては、とてもじゃないがこの場で語りきるのは難しい。
ただ一言、「この作品は名作に値するか」と問われれば、答えはYESだ。
