当時、タイトルから勝手に日常アニメだと思っていたら、全然違っていたから2話くらいで切ったような気がする。
改めて見てみると、わりと気合いの入った作品で普通に面白かった。
女の子は可愛いし、作画はよく動く。(EDとか毎話変わるし)
不思議な色彩設計だったり、少しクセのある独特な演出も作品の雰囲気とマッチしていて良い。
作品のテーマだったり、登場人物たちが抱える悩みや葛藤なんかは、原作者が同じってこともあって大分あんスタと似通ったものを感じた。
たぶん、日日日の作風というか作家性なのだろう。
人として(もしくは人のカタチを纏って)この世に生を受けながら、人間らしき生き方を否定された人たち。
あるとき俗世に触れ、世界の素晴らしさを知ったとき、同時に自分の運命を呪い、自覚する。人の見た目をしていても自分は怪物であると。
いつしか外の世界に飛び出し、そんな自分を受け入れてくれる人々と出会い、日々を重ねていく...
運命の奴隷などではない、一人の人間としての自己を確立していく物語なのである。
こんな感じで基本的にはキャラクターたちの救済が描かれるお話なのだが、それでも見る人を選ぶ作品ではあると思う。
基本的に登場人物たちの倫理観は崩壊してるし、シンプルに気持ち悪い下劣な下ネタもバンバン出てくる。
あと、やたら説明口調で回りくどい会話シーンや、わざわざ小難しい言い回しを乱用したりと日日日の悪癖もしっかりと織り込まれている。
ここらへんを許容できるなら是非オススメしたい。
