いや、これすごいよ。だって誰も「正しく」ないんだもん。
たしかにみんな理由があるし行動原理もあるんだけどどれも正しくない。だからかどこにも感情移入できない。なにか「異形」を見ている感じが終始するんで自分の感情の置き場に困ってしまうアニメ。これってなかなかできませんぜ。
まあ脚本があの珍作「れびゅわーず」の天原だし、絵もどこか一歩引いているクール教信者だからね。だからここまでできたのかと思っている。
見た感じ優しそうなんで入口軽いけど見て吃驚、エロ、残酷、非道どんとこいのアニメ。ああこれはチェーンソーマンなんかよりよっぽどひどいですぜ（だって感情移入できないんだもん）。
ただ最後は尻切れ。ええ、ここで終わり？続きみさせろよって激昂したくなりますから。なんだこの中途半端。実は漫画のほうもまだ終わってないとのこと。あいたー、やられた。展開が気になって眠れないずら。
とにかく見た目で騙されないように。見た目だったらふんわり日常系だからね。そんなことないんだよって後半はぐいぐいくるから。なんてもの見せるんだって気になるからね。
ラスト尻切れなんで星は一つ減らしたけど充分満足。ああ、日本はアニメのがいいクリエーターが集まるんじゃないかと日本映画の未来に悲しい気持ちにもなったりしています。
