田舎町、ポンポ・ヒルズで暮らす少年・セトは、大魔法使いを目指して日々特訓に励むも失敗ばかり。そんなある日、空から怪物・ネメシスの卵が降ってきた。町の人たちを守るため、セトはネメシスと戦うが…。
突如現れた魔法使い4人組“ブレイブ・カルテット”。あっという間にネメシスの動きを封じた彼らに頼もしさを感じたセトは、リーダーのドン・ボスマン(ボス)に協力を申し出て、再びネメシスに立ち向かう。
魔法使いと普通の人間はわかり合えない。アルマに何度教えられても納得がいかないセトは、魔法使いを悪者にさせないため、ネメシスを全滅させると宣言。伝説の地・ラディアンを目指すことを決意する。
伝説の地・ラディアンの手掛かりを見つけるため、アルテミス学院を目指すセト。その道中、魔法使いを取り締まる組織・異端審問所のドラグノフ隊長と遭遇したセトは、魔法使いというだけでおりに捕らわれてしまう。
魔法使いの街・アルテミス学院。セトは到着早々、アルテミスの一員になるための入院式に参加する。しかし、そこで学院の創設者であるマスター・ロード・マジェスティから、強引にあるペナルティを課されてしまう。
ヤガへの弟子入りを果たすためには、魔法の才能を見せなければならない。セトはメリに教えを請うが、メリは攻撃魔法が苦手だった。優しいメリはセトを心配するあまりに性格がひょう変してしまい…。
ミス・メルバの喫茶店でコーヒーを飲むことがドクの日課だ。穏やかな昼下がり、ドクはマンホールから出現した怪物・デビルフィッシュクラーケンにさらわれてしまう。セトとメリは救助のために地下水道に潜るが…。
めきめきと魔法の力を習得していくセト。だが、慣れることによって力の扱いも雑になっていた。ヤガはそんなセトを戒めるため、魔法の使用を封じる手袋を着用させ、破ったら破門だと言いわたす。
新人隊員・ガーヴィスにとって、隊長であるはずのドラグノフの態度はだらしないものに見えており、古参の隊員が信頼していることが信じられなかった。そんな折、エドムンド隊より緊急信号が届く。
セトがアルマのもとから旅立って1カ月。アルテミス学院では祭りが開催されようとしていた。最大の注目は箒レース。優勝候補の少年・ニックにアルマのことをばかにされたセトは、彼を見返すためレースに参加する。
ドクのもとにネメシス事件についての依頼が届いた。警戒するドクは依頼を断ろうとするが、ネメシスを追いたいセトは強引に出発を決める。一行は轟音と喧騒の街、ランブル・タウンへと旅立つことに。
セトたちはスラムにある依頼主の家にたどり着く。依頼主の長男・タジはネメシスの感染者だった。家族は移民たちの訴えに耳を貸さない異端審問官に代わって調査をしてほしいとセトたちに懇願する。
異端審問官・コンラッドは、ランブル・タウンで起きる事件は移民や魔法使いたちによるものだと大衆を扇動し、恐怖と不安を煽られた人々は蜂起する。セトは人々を扇動するコンラッドを止めようとするが…。
セトはドクを人質にされたことで返り討ちに遭い、捕らえられてしまう。移民居住区への砲撃が始まり、セトはグリムの手によって救出されるも、時を同じくしてネメシスが出現、街はさらなる大混乱を迎える。
15年前、若きコンラッドは異端審問官准尉・オクシュマレを手にかけ、移民たちによる反逆だとでっち上げた。恐怖した人々は幽閉区画を島から崩落させた。これが15年前の真相だった。悲劇の始まりを知ったセトは…。
死闘の末、セトはコンラッドを打ち倒す。しかし、ハーメリーヌの手により街の崩落は始まっていた。攻撃を受けたセトは吹き飛ばされ意識を失ってしまう。目覚めると、そこにはセトによく似た顔立ちの男が立っていた。
ついにハーメリーヌと相対したセト。ハーメリーヌは「街の住人に救う価値はない」とセトを激しく攻撃する。みんなを守るために魔法を使うセトだったが、やがて同じ境遇のハーメリーヌに共感してしまう。
“野獣”トルク将軍の凶刃に倒れるハーメリーヌ。激高したセトが戦いを挑むも、フォン・ツェペシュに返り討ちにされてしまう。意識を失うセト。しかしその時、セトに秘められていた大きな力が暴走を始める。
アルテミス学院に帰還したセトたちは、異端審問官の不正を暴いたヒーローとして熱烈な歓迎を受ける。しかし、セトはハーメリーヌのことや自身の暴走を思うと、素直には喜べずにふさぎ込んでいた。
ランブル・タウンでの不正が公になり、異端審問所の信用が失われつつある今、ドラグノフ隊に物資の支援をしてくれる街はなかった。一方、アルテミス学院ではランブル・タウンの一件で流通が止まってしまい…。
ヤガが残した手紙から、セトが新たな旅立ちを決意したその時、アルテミス学院に大量のネメシスの卵が降ってくる。魔法使いたちが迎撃するが、撃ち漏らした卵がメリがお使いで出向いている孤島に落ちてしまう。
©2018 Tony Valente, ANKAMA EDITIONS / NHK, NEP