聾者のおさない王子の成長譚。相手の口を読んだり日本語手話を使って意思疎通するアニメの主人公が未だかつていただろうか。多くのアニメと同じく全部台詞で説明してしまっているが、ボッジの心情は説明されないのがポイント。真っ直ぐで健気なボッジが可愛くて仕方ない。見てるだけで泣けてくる。おだっちも可愛さとは健気さと言ってた。成程主題歌を歌ったmiletが手話を覚えたいとラジオで話していたのはこのアニメも一因だろう。でも後半ダレる。少年マンガの主人公は無闇やたらに強くなることを追い求めがちだったけど、これから変わっていったりするのかな。「クライ・マッチョ」と同じく力ではなく優しさを。
