湯っ子

ヴィンランド・サガ シーズン1の湯っ子のレビュー・感想・評価

4.6
夫のおすすめを受け、世界史からきしダメなのにな〜、と思いつつ観てみたら、ハマった!
season1は、私にとってはとにかくアシェラッドの物語だった。
ゾッとするくらい残酷なのに、普段は飄々とした佇まいの憎めない男。頭が抜群に切れる策士であり冷静沈着な戦士でもあり。彼の核にあるのものを守るためにそこまでできるのか。アシェラッドが最後まで守り切ったもの、それは「誇り」であったように思う。そして、彼が最後に選んだ方法についての作り手の意図が語られるのかどうか…今後の物語を追いたい。
神とは、愛とは、暴力とは。登場人物たちは問いかけ、私も彼らの問いかけに揺さぶられるが、揺さぶられるまま、心の行き場がない。
アシェラッドと並ぶ存在感を持つのが王子クヌート。父のように慕う従者の死を経て交わす、神父との対話からの一連の場面に、本作を貫くテーマがあるんだろうな。season2が楽しみ。
湯っ子

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