センカン

ヴィンランド・サガ シーズン1のセンカンのレビュー・感想・評価

4.3
アンってこの後出番ある?

10世紀のヴァイキングの世界を元に、最強の戦士トールズの子トルフィンの物語を描く。世界観の設定が単に珍しいというレベルでは留まらず、要所要所で丁寧な時代背景の説明があり、生々しくこの時代の人々の争いの歴史を表現しているところが素晴らしい。
また、側から見るとかなり悪い方向に成長していくトルフィンの、先の無い生き方にハラハラするのも見所。最初の頃の無邪気な笑顔を改めて見ると辛くなる。あんな笑顔になる事が今後あるのだろうか…
しかして彼の暗くも唯一の希望は当然ながら果たされず、中盤辺りから主人公アシュラッドかな?って展開なります。トルフィン荷馬車に乗ってるだけで喋らない回とかありますからね笑
さらにもう1人の主人公とも言えるクヌート殿下の成長もあり、終盤はこの三者のストーリーがバランス良く描かれていて、続きが非常に気になります。

山場はやっぱりトルケルとの決闘ですかね、あんなガハハっと笑ってるのに怖さを感じさせる声優って大塚さんしか居ないですよ…、後期OPのダブル斧で楔帷子はだけるとこ好き。あの人に付いてったら楽しいヴァイキング人生でしょーなー

映像周りも非常に美麗で、WIT STUDIOの本気度が窺えます。トルフィンがギリギリでトルケルの斧避けるとことか汗の一粒まで細かく描かれ、惹き込まれる映像。
当時のアイスランド、イングランド、ウェールズの大地の表現も多彩で見惚れます。当時のロンドンってこんな街だったのかーってなる。橋しか記憶ないけど。

20230506記録
2期放送中につき再視聴で感想投稿。
1期後のトルフィンの動向も勿論気になりますが、家出後ろくに出番のないアイスランドに残された家族のその後や、あと出番あるか分からないですが、14話の主役アンの続きが個人的にはもの凄く気になる。
神の教えから解放された彼女はこの後どう変貌するのか…、あの回は原由実さんの狂気の籠った熱演が素晴らしかったです。

点数内訳
世界観:4.5
ストーリー:4.5
キャラ:4.5
音:4
映像:4
スコア:4.3
センカン

センカン