どんだけ良い話なんだよ…笑 深すぎるだろ…
学生の宇宙旅行で遭難して~ってあらすじだからふーんサバイバルものかな?とか思ってたらとんでもない。メタ視点がめちゃくちゃ取り入れられてる。驚きに次ぐ驚き。
何度も前向きになっては新たな絶望にうちひしがれる。
単純に命としての生き残るという意志と、精神的な意味で人が生きようとする意志。そのダブルミーニングに(そしてその真実味に)、ただただ夢中になる。
一見記号的に見える登場人物達だけど、そこには綿密で複雑なバックグラウンドがあり、暗い青春を送った人でも、いや、暗い青春を送った人ほど心打たれる仕組みになっている。それどころかこの映画の核の一つになっている真実が判明したとき、自分の過去の青春の暗さ程度の重さがアホみたいに感じるほどに登場人物の境遇の重さにたじろぐことになる。(もちろんこれは主観です)
自分という人間を作るというとても重要なことを人間は幼少期の間に大体終えてしまうというのを最近では脳科学的には言われているし、実際年齢が上がるごとに自分を変えることはもうほぼ無理なんじゃないかという諦めのようなものを大人は皆少なからず感じながら生きてると思うんだけど、そこに一筋の光を与えてくれるような、さかのぼって青春時代に影響を与えてくれるような引力がありましたね…
最終回でエンディングが流れてるときには、あのラピュタを見終わってしまったときのような夢から覚めてしまう感覚に似たものを感じ、少し滅入りました…笑
でもそれじゃそもそも影響の受け方下手すぎだろ!ってなるのでこの作品を良い意味で消化できればと思います。
このタイプの作品で進撃の巨人を超えるものはまずないだろうと私は個人的には思い込んでましたが、全然そんなことないですね、思いっきり対等につばぜり合いしてましたね。世の中凄い人が沢山いるんですね。
いやー自分の想像力の狭さがただただ残念…笑