ドラスレ

トータル・イクリプスのドラスレのネタバレレビュー・内容・結末

トータル・イクリプス(2012年製作のアニメ)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

ゲーム版未プレイ。アニメだけ観た人間の感想です。色々と中途半端に終わってしまって残念。

圧倒的な1・2話を観て作品世界に引き込まれ人類とBATAの壮絶な死闘が観れると期待した身としては3話からの新型機開発に拍子抜け。作品のあらすじで知ってはいたが基本的に完成した機体でBATA相手の実戦テストで良かったのでは。

新型機開発と仲間との交流を経てユウヤが成長する様や戦術機の戦闘シーンは良かったが終盤が良くなかった。

20話から始まった難民解放戦線によるテロははっきり言っていらなかったと思う。作品世界において難民は「BATEの犠牲者より餓死者の方が多い。」と言われるほど追い詰めらており彼らを取り巻く環境は一刻も早く改善されなければならない。
しかしやはりテロを容認する事はできず解放戦線のテロにより多大な犠牲者が出て、その結果として人類滅亡の瀬戸際までいった事は看過できない。
そもそも彼らが主人公たちの基地をターゲットにした理由が新型機開発に伴う利権絡みらしいが新型機開発の妨害と難民解放がどう結びつくのか。
結局このテロによる騒動により新型機開発は一時中断。トータル・イクリプスは「BATEと戦うための新型機を開発する話」の筈なのにそれが実現せずに終わってしまった。これを中途半端と言わず何と言えばいいのか。

解放戦線を主導したマスターなる人物がいるが彼の正体や目的は最後まで不明でそれが知りたければトータル・イクリプスの後に制作・放送されたシュヴァルツェスマーケンを観れば分かる、のか?(そちらはまだ未視聴)
この事から制作サイドがこのテロのエピソードを入れたのがシュヴァルツェスマーケンの宣伝の意味合いもあった事が窺えるが、トータル・イクリプスという作品の完成度を下げてまでやる必要があったかは大いなる疑問だ。

ドラスレさんの鑑賞したアニメ