ケモノヅメのhoshのレビュー・感想・評価

黒湯浅が炸裂したぶっ飛んだ1本。後年のポップで見る者を肯定してくれる作風とは違う、映像作家鬼才湯浅政明が堪能できる。とにかくカオス、エロス、バイオレンスが全編に渡って漲るのに話の根幹自体は愛の逃避行というバランスは見事。

また、2話ではマインドゲームの銃を隠す演出がさらにパワーアップしていた。ドラムの叩くようなリズムの音楽が見るものを煽る。
個人的には9話が最高。吉野裕行怖いな…
悲哀に満ちた弟のもがきと嫉妬が乗り移ったような演技と話の構成が素晴らしかった。