小中千昭先生の脚本の中でもなかなか失敗している部分が多い?作品。もともと原作漫画が終了していない所から始めたので、この作品の核となる部分は描かれずに終わる。
じゃあ何に力を入れて映像化したのかといえば、イジメ。いきなりイジメ、とにかくイジメ、何よりもイジメ。いじめ描写とそのリベンジ描写には物凄く力の入った脚本だった。
ただ、それが面白いかと言われれば別の問題なわけで。やっぱり演出の面でつまらなさを感じる部分が多い。よく人間が棒立ちになって動きが少ないとか、テンポが悪いとか。でも原作漫画への繋げ方は凄く良くて、いいパスを出しているなと思った。
このアニメを見たあとに原作漫画を読めば、面白さが倍になる。原作漫画は本当に容赦がなさすぎてエグい。お前なんてオンリーワンなんかじゃなく、代替可能な無意味な存在なんだとこれでもかと描写してくる。もう本当にキツかった。記憶に焼き付く言葉の数々、描写の数々。今年一年くらいは引きずりそうです。