もこもも

それでも町は廻っているのもこもものレビュー・感想・評価

それでも町は廻っている(2010年製作のアニメ)
4.1
メイド喫茶シーサイドを舞台に歩鳥と周りの人間の日常を描いたちょっと不思議なコメディアニメ

新房監督×シャフトで最高やのに
劇中の挿入歌、BGMをほとんど
ROUND TABLE が担当してるのが神
歩鳥を中心としたキャラが魅力的やし、
町の人たちとの距離感も心地いいし、
会話とか展開が笑えるしで結構好きやった

歩鳥がめちゃめちゃ馬鹿で愛おしい
歩鳥×森秋先生のやりとりがめっちゃ好き
本来なら幼馴染の同級生っていう
最強ポジにいるはずの真田ではなく
森秋先生にドキドキする歩鳥が斬新すぎ
たっつんの恋も応援したいけど
真田の恋の方が個人的には応援したい
櫻井孝宏をばばぁ役で使うのおもしろすぎ笑

OPめちゃめちゃ好き
原曲が好きやし、大好きな坂本真綾が
歌ってるからそりゃ好きやろって感じ
お洒落で心地良くて楽しかった
サビの歩鳥とたっつんがジャンプして
クロスするところめっちゃ好き
EDはだんだん癖になってくる感じ
歌い出しの紺先輩の上からカットが可愛い
歩鳥のアコーディオンの動きも愛おしくて好き

「人は皆至福を求めるが
 至福は人を求めていない
 なぜなら決して向こうからは
 やってこないからである」

⚫︎1〜5話
先生がいいキャラすぎる
最初のバイト先を自分で
先生にバラしたくだりは笑った
コーヒーの間違いでコーラを渡す歩鳥の
ドジを普通に怒るのも不憫で笑った
歩鳥のテスト採点で命削るのもおもろい

セクハラ裁判おもろ
商店街のおっさん3人衆の注文が
お冷3つ→コーヒー3つ
→カツカレー3つになるの最高
メガネポリスも結構好き
先生の祖父の絵の謎解きでたっつんと
マスターの馬鹿すぎる推理も好き
歩鳥に推理でマウント取られた時の
先生の死にそうな姿にバカ笑った

試写会に誘えないタッツン可愛い
階段急いで降りた時のタッツンに
足指踏まれた先生のルターからのツァー笑った
弟くんとえびちゃんの様子にもほっこり

⚫︎6話
悔しい思い出紺双葉
タッツンの誕生日会を誕生日2日前に
やったものの参加者の双葉先輩の
誕生日当日ということが分かった時の
空気がめちゃめちゃ微妙で気まずい
エロ本バレたが真田には同情しかない笑
展開自体は斬新じゃないのにめっちゃ面白いのは
作品の雰囲気とかキャラの魅力によるものなんかな

⚫︎7話
歩鳥がもたれかかってきた真田の
反応が可愛いし面白すぎて好き
バスの終電まで行って学校サボるとか
めちゃめちゃ青春で超うらやましい
手繋がれた時の反応も可愛い

「ここで押したら男じゃねぇー
 このまま行けるとこまでランデブー」

目ギンギンで寝れない弟・猛の為に
夜の散歩へ連れ出す歩鳥が素敵
自分が初めて日と日の境目を超えたのは
一体いつやったんか、覚えとけば良かった

⚫︎8〜11話
コインランドリーにあるこういう
タイプの自販機はテンション上がる
ハマって夜中に紺先輩と会うのほっこり

未来人の話、特殊な武器の宇宙人の話
10年以上彷徨うじいさんの幽霊の話
終盤からは結構不思議な話も増えてきた
おじいさんがマスターの亭主なんが心温まる
真田の参拝を死んだ目で見るじいさんに笑った

⚫︎12話
「"町"そこは人が集い、生まれ、育ち
 そして天智を全うするところ
 しかし神の不注意か、時として
 その営みが乱れる者もいる
 それでも、それでも町は廻っている」

めっちゃめちゃにしんみりした...
最初は死後の世界とか心霊写真のプリクラが
面白いなぁって思ってたけど、
歩鳥が死んだ後のみんなの悲しみ、怒り、
絶望する姿をみてたら胸が締め付けられた
元気に生きるだけで人を幸せにしてることを
忘れたらあかんなぁって感じさせられた
作品としてすばらしい締め方

「それでもぐるぐる廻るぽこ」

OP : 坂本真綾『DOWN TOWN』
ED : メイズ『メイズ参上!』
もこもも

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