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超時空要塞マクロスのもとまちのレビュー・感想・評価

超時空要塞マクロス(1982年製作のアニメ)
3.8
思い出のアニメ。回によって作画のクオリティの差が激しく、というか基本的に酷い回ばかりだった気がするが、そのぶん時折めちゃくちゃ作画が良くなる瞬間があり、そんな時はすげえテンションの上がった記憶がある。実質的な最終回である27話『愛は流れる』がその最高峰で、お馴染みの板野サーカスはもちろん、途中の作画崩壊が嘘のようなキレキレの戦闘シーンが怒涛のように展開される。それは無いと言われそうだが、個人的な最大瞬間風速で言えば『愛・おぼえてますか』を超えるレベル。輝・ミンメイ・美紗の三人が織りなすグダグダした昼ドラ的恋愛もしょーもないが印象に残る。美紗のキャラがすごく好きだった。一話ではモブと見分けがつかないくらいの地味キャラだった彼女が、己の中の「恋」を自覚することで美しいヒロインへと成長を遂げていく様が本当に素晴らしい。それだけに輝の優柔不断なクズっぷりには随分イライラさせられた。ミンメイもずるい女だし兄のカイフンも嫌な奴だったなぁ。劇場版で大きく改変されたのも頷ける醜さ。あとスポンサーの意向で引き伸ばされた28話以降の展開は超絶クソなので見る必要は無い。
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