のちのよるねこ

MASTERキートンののちのよるねこのレビュー・感想・評価

MASTERキートン(1998年製作のアニメ)
4.7
ネトフリに来たので見た。
やっぱり名作。漫画がすでに名作というのも理由にあるが、声と音楽がその魅力を倍増させている。声渋いな。ベテランのナレーションや吹き替え声優が多い。声に締まりがあり、説得力がある。
音楽も良い。OPテーマは長年経った今でもお気に入りの一つだ。民族音楽調なBGMが主人公のような思索の旅へと連れて行ってくれる。(つまりはBGMにより主人公に同調しやすくなる)

好きな回は、9話「貴婦人との旅」、15話「長く暑い日」、18話「フェイカーの誤算 」、30話「瞳の中のハイランド」いいよね…。あとこれは漫画版のほうが好みだけど27話「赤い風」もやっぱり忘れられない話。

他の有名なのももちろん好き。「小さな巨人」「交渉人のルール」「臆病者の島」「出口なし」「砂漠のカリーマン」「屋根の下の巴里」、とこの辺りは誰に見せても気に入ってもらえるだろう。

改めていいアニメだ。
スレで「設定盛り過ぎのおっさん」と書かれてて吹いた。
浪漫が詰まってる主人公いいよね…。

一つだけ難点は画質が悪いことがある。
4Kリマスターにして線のガビガビがいつか改善されることを期待。
しかしもちろんそれが点数を変える要因にはならない。
この名作は耳だけでも十二分に物語に没入させてくれるだろう。

2024-03-06 Netflixで視聴 原作漫画とアニメ共に既読・視聴済