ウシュアイア

現実主義勇者の王国再建記のウシュアイアのレビュー・感想・評価

現実主義勇者の王国再建記(2021年製作のアニメ)
2.5
異世界に”勇者”として儀式で召喚された青年ソーマ・カズヤが、エルフリーデン王国の国王の座を譲られ、現代日本の知見をもって食糧難や財政難、災害、内乱、隣国の脅威などの国難に対処するお話。

独占配信だし、そういえば「なろう系」って観たことなかったので、デビューしてみた。とはいえ、3話くらい「頑張って」観て、の繰り返しで何とか完走。

いわゆる「なろう系」原作の作品で、魔法などはあるものの、社会システム、文明は低い水準の異世界の問題を現代の人文社会科学や自然科学の知見をもって対処するということで、話の構造として実は『JIN-仁-』や『Dr.STONE』と同じである。

主人公はタイトルの通り国王として国家の再建に取り組む話なので、異世界バトル戦争で武勲を挙げる英雄伝ではなく、政治の話が中心である。子どものための政治入門としてはいいかもしれないが、歴史ロマンの『三国志』『キングダム』、大河ファンタジーの『アルスラーン戦記』や『封神演義』とかを普通に観ていると、物足りなさを感じるだろう。

よく言われる、ありふれた知識・能力でも異世界でヒーロー、その先にモテてハーレム状態、という絵に描いた「なろう系」展開には様式美すら感じてしまった(笑)
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