なろう系アニメでは内政を主題にしたものが少ないので期待して観たものの、経済基盤の強化に関する描写の厚みが足りない印象。
主人公は現世にいた時に読書家で古典哲学もよく読んでいたという設定があるようで、マキャヴェッリの『君主論』の引用が多いが、逆に言えばマキャヴェッリしか出てこない。
国の内政や統治、戦争に関わる物語なら、ホッブズとかカントとかヘーゲルとかクラウゼヴィッツとかウォルツとか出てきてもいいものだが。
そういうところに作者の教養の幅の狭さが出てしまうのだなぁと感じた(自戒を込めてここに記す)。
主人公にありがちな敵に温情かけまくって仲間にするという脇激甘展開が比較的少なく、そこは好印象だった。
後半はお決まりの性を匂わせるハーレム展開で気持ち悪い。
