ぺん

ゴールデンカムイ 第3期のぺんのレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ 第3期(2020年製作のアニメ)
4.2
「バーニャ!」「アタシに枕は効かないよ!」「俺は少女団のお荷物です…!」が好きで、繰り返し見てしまう😘

三期も見応えが増していて、アニメ版も作画演出がパワーアップ。筋肉ムチムチ。みんなすっごい動く!一期からかなりの進化です。
時間の余裕と予算が増えたのかな?アニメーターの頑張りが映える。
ロシア語やニヴフ語監修もしっかりと…月島役の竹本英史さんはじめ、ロシア人役の声優さんたちもお疲れ様としか👏

離れ離れになってなお、杉元とアシリパさんの年齢と性別を超えたバディ感は消えずに最高。
ただお互いの信頼の中に噛み合わない部分も見え隠れし、不穏さも漂うのでハラハラ。
殺意と優しさの狭間で生きる杉元が、アシリパさんに何としても手を汚させまいとする行動は、信念というより執着や崇拝、狂気にも思える。

闘争と復讐、その中でしか生きられない軍人やテロリストの生き残りたち。
尾形や月島の病みの深さと、それを利用しているのか未だ本心の見えない鶴見中尉。
今期で明かされた彼の過去も凄惨なもので、少しだけ彼の情けも窺えるような?
中尉周りも史実ではなくファンタジーとして楽しむのが精神衛生上は気が楽…

原作エピソードを端折りつつも詰め込み気味なので心配になる部分はあれど。。
アニメ版もシリアス一辺倒ではなく、突然挟まれるギャグに笑わされる。動きがつくと更にテンションが高くて飽きない。
原作者がシリアスだけ描いてると恥ずかしくなって、つい笑いを入れてしまうらしいけど🤣

でも白石の「真面目すぎる男だったんだよ、キロちゃんはさ…!」には泣かされる😭
極東の過酷な現実を見せつけたキロランケのやり方も、彼がああなった経緯も、正しくはなくとも確かに真面目さゆえなんだろう。
民族の誇りと支配の現実、変わりゆくウイルクとの関係。そこに折り合いをつけて生きることはできなかった…
彼に素直な言葉をかけられるのは、あの中だとキロランケとしがらみも薄く懐いていた白石しかいないんだろうな。
今作のキャラクターは大義名分を謳っても、サイコパスに見えても、結局は個人の体験と感情に行動を左右されてるのかも。

倫理的にテレビ放送できない回はOVA化されてるのでありがてぇです。欲を言えば稲妻とお銀の話もやってほしい。
原作が無事に完結したのを見届けたので、アニメの続きも気兼ねなく楽しみ。
ぺん

ぺん