毎週元気を貰った1年間だった！
南の島から海辺の街にやって来た中学生・まなつと人魚のローラの出会いから全てが始まった。「今一番やりたいことをやる」を合言葉に、やりたいことを通して自分を輝かせる=「トロピかる」を徹頭徹尾大切に描くコメディタッチの南国物語は太陽の様な眩しさと明るさ・楽しさに満ちていた。
性別を超越した幼い子の様な純粋なパワーに溢れたまなつ、ワガママだけど意志の強いローラ(一番の推し！)、可愛いものが大好きなさんご、賢くて面白いみのりん先輩、かっこいいあすか先輩。みな愛せずにはいられないキュートな女の子たち。
主人公のまなつには悩みや葛藤がなくて、彼女と接した仲間たちに精神的な成長が起きるのが珍しくユニークだった。
Wヒロインでもあるローラの成長は特に感動的だったし、二人の絆に胸が熱くなった。
ここぞという重要場面に気分を上げるアイテムとして、本作のモチーフ・メイクが効果的に使われたのも印象深い(コスメは変身アイテムにも使用)。
彼女たちの世界は、学校が舞台でとても小さいけれど、その小さな世界で目一杯前向きに楽しく過ごす姿がとても素晴らしかった。
何気ない日常こそキラキラと尊く、ありふれた中に素敵なものが沢山詰まっているということを教えてくれるかのようだった。
敵は組織立っておらず、さして大きな目標があるわけでもないというのも異色の設定。それもプリキュアとしての戦いよりも、日常描写に重きを置きたいという意図だったのだろう(戦闘シーンも明るくて賑やかで最高だった！)。
敵側のエピソード好きとしては物足りなく感じる部分もないではないが、今の世の中を照らすこんな平和な作品もいいなと感じた。
愛すべきトロプリメンバーと会えなくなっても、この言葉をずっと胸に刻みたい。
「今一番やりたいことをやる！！」
