彦次郎

フルーツバスケット 2nd seasonの彦次郎のレビュー・感想・評価

フルーツバスケット 2nd season(2020年製作のアニメ)
4.1
干支の動物に変身してしまう呪いを解こうとする本田透により草摩一族の面々に変化がみられる恋愛ドラマ。
2001年版では出てこなかった十二支の依鈴や紅野が登場したり、由希が生徒会に入ったことでそちら方面も話が進んだりと1期より話が広がっています。2001年版といえば陽気な三枚目だった紫呉が実は冷酷な面もあるということが判明(たぶん原作ではそうだったのだろうけど)するのは意外でした。
潑春と依鈴が深い仲になっていて少女漫画というにはだいぶ大人な展開もあり、その他けっこう人間関係の粘着性が描かれているのが印象的。そんななかで紅葉がモモのためヴァイオリンを断念するようオヤジに言われて受け入れる姿には涙腺がイカレそうになりました。1期の母親のエピソードも悲しすぎましたが彼は容姿言動が子供じみているけど作中で誰よりも相手のことを思いやる優しさがあるところが感動的です。
とはいえシンデレラ劇で笑いも入れてきたり(夾に影響を与えるのでシリアスな面もあるけど)するのでメリハリがあり2期も楽しめました。
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