原作も前のアニメも知らなかったから、最終的にこんな気持ちになるところまでつれてきてもらえると思わなかったし、暇つぶし程度に軽い気持ちで見始めた作品にここまで心鷲掴みにされるとも思わなかった。
今まで私はこの作品を知らずになにをしていたんだ？？でも、今、このタイミングで出会わせてくれてありがとうと思う。
全63話を最初長いなと思っていた私をぶっ飛ばしたい。もうお話が進むにつれて、続きが見たい、だけど、見終わりたくないという気持ちの狭間で揺れて戦いまくった。それくらい一話一話大切に受け取りたい内容でした。苦しくて苦しくて、でもあったかくて優しくてその度涙が止まらなくて、一話見終わる度に、はぁと胸に手を当てて余韻に浸りたくなる。こんなアニメそうそうない。
知る人ぞ知る名作といった感じがした。
つらいだけじゃなくて、ギャグ線も高くて、めちゃめちゃ笑えるところもあり、シリアスと笑いの緩急がものすんごい。それこそ、この作品の良さでもあると思った。
音楽と映像の融合、作品の内容の重厚感もあり、途中から私はドラマを見ているのかと思わされるほど。
今回一周して、もちろん良い意味で想像の斜め上をいく結末だったこともあり二週目も新鮮な気持ちで楽しめる気がする。
胸が苦しくなってどうしたらいいんだというやるせない気持ちや切なさに襲われるだけじゃなく、自分の心をパッと明るくしてくれる、ちょっと沈んでいる時にも、隣にきてそっと手を差し伸べてくれるような作品だなと思うし、これから何回も見返していくうえで、新しい発見とか新しく抱く感情とか、そういうのが増えていくんだろうなって、なぜか確信的に思う。身近にいる大切な人をより、大切にしようと思える、そんな作品に出会わせてくれた、2023年夏ありがとう。
これからも私の支えにしていきます。
