【2021年秋・2022年冬アニメ作品(※分割1クール){全12話+総集編1話}】
《私の夢が壊れるまで》
ラスト2話、圧巻でしたね。
約1クールの延期という、最終盤でぶった切られる致命傷は確かに痛かったものの、素晴らし過ぎるラストで見事に黙らせてくれた。
少年と少女、それぞれが進み続けた道の果て。
苛烈な戦場を生き抜いた先の二人の出逢いはドラマチックでロマンチックで最高にエモーショナルな瞬間だった。
というか、最終話が兎にも角にも美しい。これに尽きる。
ここ数年に自分が観たTVアニメの中では、最高に美しい結末だったと思う。
あのラストのファイド視点の一連のシークエンスはハッキリ言って反則だね、あんなん絶対泣くだろって。
その上あのラストシーンですよ。ここ何度見たことか。
レーナの表情と唇の動き、そして『シン…』の言葉で完全に自分の涙腺は崩壊したよ。
やっぱ最後はヒロイン力よ。あんなに綺麗な涙を見たのは久々ですよ。
この余韻だけで暫くは生きていける。それくらい素晴らしかった。
まあモルフォ戦の終盤くらいからエモーショナルの波状攻撃がヤバかったんだけど、やっぱレーナが絡んでくると相乗効果がえぐいよね。
だから最終盤(ラスト2話)はオールハイライト。延期してまで品質に拘った結果がここに表れている。
顔も知らなかったシン達の想いを汲み、生き抜き、追い付き、そして名前を呼ぶまで。
シン達が進み、レーナが歩んできた軌跡が交錯する瞬間、前半クールから溜めに溜めてきたそのドラマ性が最終盤に爆発している。
レーナが墓標の前で『忘れません…』と何度も何度も呟くシーンがあるが、様々な感情を噛み締めながら覚悟を誓いシンと同じ構図で一歩を踏み出す流れ、ここが物凄く良い。
言うまでもないが演じた長谷川育美さんの表現力が素晴しかった。
優れた物語に神掛かった演出や構成、美しい音楽に気合いの入った演技、どこをとっても高水準で総合的な完成度、芸術性が高い作品に仕上がっていると思う。
続編はあるのかな?
あってほしいけど、仮に無かったとしても現時点で完成度と満足度は十分過ぎる。文句は無いよ。
素晴しい作品をありがとう。
『お久し振りです。ハンドラー・ワン。』
『これからは、私も一緒に戦います。』
クッ、最高かよ。。
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[主題歌]
OP
amazarashi「境界線」
ED
リーガルリリー「アルケミラ」
SawanoHiroyuki[nZk]:Honoka Takahashi「LilaS」
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