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チェンソーマンのMondeFilmのレビュー・感想・評価

チェンソーマン(2022年製作のアニメ)
4.0
1.
 結構話を忘れている。新鮮に楽しめる。オープニング冒頭の3dがあんまり好きじゃない。映画のオマージュとかは知らない。漫画の頃からテーマとかより描写のクオリティで好きだったから、意味合いはどうでもいい。カッコよく敵を倒して爽快。スプラッターの快楽。悪魔とデビルハンターとか設定の杜撰さは結構あるんだし。「AKIRA」みたいなもん。借金があっても諦めない。不屈と言うより他の手法を知らない。貧乏なのにカップラーメン買っちゃう感じ。発想が貧しい。普通の生活がしたい。こんな夢の主人公って悲しい。作品に通底する悲壮な印象。上昇志向は誰かを踏み台にすること。じゃんじゃか人が死ぬし、諦観。最後スタッフロール。牛尾憲輔は天才。
2.
 案外「ガンスリンガーガール」を逆転した話かもしれない。どうせどのみちデビルハンターなんて長く生きられないだろう。冒頭の劇伴牛尾憲輔節出してきてくれて嬉しい。死ぬのが大事なら生まれるのも大事だ。だからあんまりエロいことも否定されるべきでないと思う。エロと解釈されること抜きに誕生することはできない。健気な人は可愛い。漫画は自分で進めるスピードを制御できるが、アニメはどうしても20分程度に制限される。与えられた時間。「こいつクズですよ...」。案外人間の社会関係、しがらみとかから開放される無垢な人はデンジみたいな形で表出してしまう?辛さとか悲しみは感情の問題だから、気持ち次第。ある程度欲が生まれるせいで悲喜交々となる。絶対値、振り幅。予想できない活劇だから面白い。意味合いとかは知らない。エンディング一々変える必要あったか?結局ヨネケンのOPが一番強いしな。気合が入っているのは伝わるけどね。お金をかけた二次創作って感じ。「平家物語」みたいにagraphに任せておけばいいと思います。でもこれが今はウケるのか。
3.
 1クールでどうやって終わらせるんだろうか。レゼ編やってクレメンス。犬、猫、胸。プリミティブな欲望。「野郎の命は知らない」。アホらしいヒーロー像。斧持ってるだけでもなんかバカっぽい。色んな武器ある中で斧を選んじゃうデンジくん。デンジの思考回路なんか笑ってしまう。B級のアホらしさ。それがカッコいいよね。「設定」と「話」の天丼。ホルモンとアーメンブレイクとか使うんだ。結構小賢しい。
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