主人公をドMにすることで、暴力系ヒロインに価値を与えたコンセプチュアルな作品です！
ですが、あくまでワンアイデアの作品なので、4話くらいでマンネリ感を覚えてしまいました。
最大の目的である、ドMの解消は達成されないんだろうなーと察してしまうのも難しいところです。
また、メインヒロイン(小さい方)のドSを掘り下げないのもコンセプトから外れている感じがしました。
他にもメインヒロイン(小さい方)の恋心がよく見えないのも微妙かなと感じます。
嫉妬したと思ったら、次の回では何事もなくメインヒロイン(大きい方)の応援をしたり、
逆にメインヒロイン(大きい方)を支援した次の回で葛藤もなくMをデートに連れ出したりと謎です。
〈暴力系ヒロイン〉というメタ的なキーワードを非メタ的に作中で展開するアイデアは面白かったです。
しかし、純粋な物語の意外性や王道からの外しが見受けられない点でエンタメとしては凡作に留まってしまいました。
