そんな感じ

私のあしながおじさんのそんな感じのレビュー・感想・評価

私のあしながおじさん(1990年製作のアニメ)
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ジョングリア孤児院で育ったジュディ・アボットは、ジョン・スミス(あしながおじさん)と名乗る会った事もない紳士の援助で、名門リンカーン記念女学院へ進学することができた。ジュディは女学院で、ルームメイトのサリーやジュリアとともに、陰鬱な孤児院での生活と打って変わった素晴らしい日々を過ごす。やがて、ジュリアの叔父ジャーヴィスと恋に落ち彼から告白を受けるが、孤児院出身であることを隠している負い目からそれを拒絶してしまう。しかし自らの誤りに気付いたジュディは、卒業式の日にみんなの前で身の上を明らかにする。そして卒業後の約束の日、恩人“あしながおじさん”と対面したジュディは、彼がジャーヴィスであることを知り、とうとう幸せを掴むのだった。

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【1年生 3〜12話】
秋→入学式、サリーのスピーチの内容をトチってジュリーが助ける、家具を揃える、ルームメイトのジュリアとサリーに出会う
冬→ 国語の授業で家族についての作文を書くことになりそれがきっかけでジュリーは自分が孤児であることを隠して嘘をついていることに後ろめたさを持ちそれをジョン・スミス氏に手紙で相談し返事を待つがそれはこなかった、ジュリーは金貨を後見人からもらいそれでクリスマスプレゼントを買い親戚の人から貰ったことにする、また絹のストッキングのようなものを買う、冬はみんな家に帰るがジュリーは学校に残ることにする、ジュリーの詩が校内紙に載りそれをジョン・スミス氏に報告するも返事が来なかったことや数学で落第点を取ったこともありジュリーは落ち込む、またおたふくかぜになり寝込んでいるところにジョン・スミス氏から花束のプレゼントと手紙が届き元気を取り戻す
春→ジュリーはジュリアに頼まれてジュリアの叔父であるジャーヴィスに学校を案内する、ジャーヴィスのことをただの金持ちだとも思っていたジュリーは一番お気に入りの場所を尋ねられ屋根の上を案内したときに意外にもジャーヴィスが屋根の上に登ってきたことをきっかけに良い人だと思うようになる、ジャーヴィスはカフェでジュリーに奢ろうとしたがら手持ちのお金がなく逆にジュリーに奢ってもらうことになる、そのお礼に後からジュリーにチョコレートが届く
夏→ジュリーはジャーヴィスと出会い浮かれすぎたあまり学年末の試験で落第点を取ってしまった、夏休みは学校は全て閉まってしまうので孤児院に帰ろうと思うが後見人の紹介でロックフィロー農園へ行きそこでおばさんとおじさんと仲良くなりのんびりとした楽しい夏を過ごす、またロックフィロー農園は元々ジャーヴィスが持ち主でジャーヴィスが幼い頃に過ごしていたことを知る
【2年生 13〜30話】
秋→2年生になったことでジュリアは勉強に力を入れサリーは選曲に出ることにジュリーは学園創立50周年記念のものに応募するため初めて小説を書くもメルノア先生から盗作だと言われて自身の孤児院での経験を元にして小説を書き直しそれが佳作で入賞して万年筆を手に入れる、そして創立50周年のダンスパーティーでジミーと知り合う、何日か後にジュリーにジミーからプリンストン大の旗?が届く、ジュリアはジミーに恋心を抱く、50周年の感謝祭にて孤児院の子供達を招待する、子供達の招待にジュリーは身勝手だと怒るがその孤児院の先生に出会いその考えを改める、50周年の感謝祭は成功する、ジュリーとジュリアとサリーとジャーヴィスでピクニックにいく
冬→レオノラが学校へやってくる、レオノラはバスケットをして倒れる、詩の朗読会にレオノラの父を誘うが当日になって仕事でこれなくなりレオノラは深く落ち込み朗読会に出席せず雪の降っている外に出て道の途中で倒れた、ジュリーは自責の念からレオノラを探し倒れている姿を発見する、レオノラは生死を彷徨うも峠を越えることができた、父がやってきてレオノラは拗ねるがジュリーの叱責により本心を話す、レオノラは別の病院に移り手術を受けることになる、クリスマスはサリーの家族のパーティーに招待されジュリーとサリーとジュリアはジミーにクリスマスプレゼントを渡すため編み物をする、ジュリアは立派なマフラーをジュリーは手袋を作り上げる、サリーは未完成、直前になってジュリアは社交界に行かなければ行けなくなる、ジュリーはサリー一家とクリスマスを楽しむ
春→ジュリーとジュリアとサリーはシェイクスピアの劇をすることになる、ジャーヴィスがそれをきっかけに3人をニューヨークであるシェイクスピアの劇に招待する、ジュリーは自分が捨てられた所を見にいこうとニューヨークのスラムに入る、そこで出会った女性は後にシェイクスピアの劇に出ている女優であったことが楽屋にいって分かる
夏→大学進学のためと自立のためにお金を稼ごうと思ったジュリーは家庭教師をしてそこの一家と仲良くなる、しかし後見人はそれを許さずジュリーはやむなく家庭教師を辞めることになる、夏休みはジミーとサリーとジュリアと過ごす計画を立てていたが後見人がそれを禁止してロックウィロー農園に行くように命令されジュリーはとても不服に思う、ロックウィロー農園に行く前に同じ孤児院にいた子と出会い今の孤児院の近況を知ることになる、ロックウィロー農園にジャーヴィスが訪れ二人でピクニックに行く、そのなかで2人はぐっと距離を縮める、またジャーヴィスが訪れると同時にジュリーの小説が本に載ったという知らせが入る
【3年生 31〜40話】
秋→夏休みが終わりジュリーはジャーヴィスにサリーはボブにジュリアはジミーに想いを寄せる状態になる、そんな中その組み合わせで映画館に行くことになる、そこでジミーはジュリーに告白するもジュリーは断りほかに好きな人がいることをつげそれがジャーヴィスに聞こえていたことを知る、ジャーヴィスはジュリーにありがとうと言う、ジュリーは後見人に大学に行くことそして大学では奨学金をもらい一人で自立して生活していこうと思っていることを手紙に書いて送るがそれを反対される、そのことをジャーヴィスに相談するがジャーヴィスも反対するので悲しく思う、そんな中ジミーからパーティーに誘われてジュリアのためにジュリアを誘わなければ自分はパーティーに参加しないことを告げる、同じ日にジャーヴィスから会おうと誘われてジュリアはジャーヴィスと進路のことでぎくしゃくしている最中だったのでジミーのパーティーに参加してしまう、パーティーの最中にジュリアはジュリーを呼ぶために自分が招待されたことを知りジミーに怒る、この時のジュリアはかわいい、そしてジュリーはジュリアの姿を見てジャーヴィスの誘いをすっぽかしていることを後悔して学校に急いで戻るもそこにジャーヴィスの姿はなかった、ジュリーは後日ジャーヴィスに電話を掛けてニューヨークに自分が行くから会いたいと言うが仕事で会えないと断られ自分の存在がジャーヴィスにとって迷惑なのだと思うようになる、ジュリーはもう一人で生きていこうと心に決めたがジャーヴィスと再び再開することでお互いに想い合っていることが分かりキスをする、また後見人からは大学で奨学金を受けることを許されジュリーは喜ぶ
冬→ジュリーはジャーヴィスとサリーはボブと上手くいっておりジュリアは疎外感を感じる、そんな中ジュリアは親に政略結婚させられそうになり家出を決行するがジュリーがそれを阻止する、そしてジュリアは母に結婚を断ることや自立をして生きていくことをはっきりと言う、ジュリアの家のクリスマスパーティーにジュリーとサリーは行くことになりそこでジュリーはジュリアの母親から自分が孤児であることをバラされたくなかったらジャーヴィスから離れるようにと言われる、ジュリーは自分は身分が違いすぎるんだと思いパーティーから逃げて寮に帰る、ジャーヴィスから電話や手紙がくるも全てを無視する、ジュリアとサリーはジュリーを心配して予定を早めて寮に帰ってきてくれる
春→ジュリーはロックウィロー農園での知り合いが結婚するのでその式に代理で行ってほしいと後見人に言われる、ジャーヴィスとそこで再開してジュリーはプロポーズされるもジュリアの母親のことがあり愛したことがないと嘘をつき断る、ジュリーはそのことを自分が孤児だと打ち上げる勇気がないばかりに大切な初めて愛した人と離れ離れになってしまったことを手紙に書く
夏→卒業式にジュリーは卒業生代表に選ばれる、ジュリーは後見人からの卒業式に来てくれるという知らせを受けとても嬉しく思う、卒業式直前になりジャーヴィスが重い肺炎に罹っていることを知るが後見人に相談してみようと思いとりあえず卒業式に出る、卒業式のスピーチでジュリーは孤児であることを打ち明ける、またその後に後見人が倒れたことを知りジュリアに自分はジャーヴィスを愛していると伝言を頼み後見人の元に急ぐことにする、後見人の元に行くと後見人はジャーヴィスだったことが分かる
最後→その奇跡のような日の4年後に2人は結婚式をロックウィロー農園であげるのだ

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独身のスローン(寮の管理人、電話の取次などを行う、ミセスや奥さんと言われると怒る、なんだかんだいって生徒を大切に思っている)さんは面白くてキュートで良いキャラだった。メルノア先生(国語の教師、ジュリーの大学の奨学金の推薦をしてくれる、ジュリーの文才を買っている、よく咳をする、演劇部の顧問)もジュディーの良き理解者として良き先生としてとても良い人だと思った。ジュリア・ペンデルトン(代々続く貴族の家系の娘、少しプライドが高い子、ファッションの流行に敏感、親に政略結婚させられそうになる)は徐々に角が取れてきて最後はとても良い子になって、ジミー・マクブライド(サリーの兄、プリンストン大学のフットサルの命選手、はじめはジュリーのことが好きで告白するが断られる、さっぱりとした好青年)との恋愛を応援したくなった、最後には婚約してジミーの大学院卒業後結婚すると最終回で言っていたので嬉しく思った、途中でジュリーが元々孤児だったことを薄々気づいていたのに言わなかったことやいつも正直でいる姿などから高感度があがった。この物語はジュリーだけでなくサリー・マクブライド(とても優しく真面目な子、眼鏡っ子、生徒会長みたいなものに立候補しジュリーの助けもあって見事当選する、フットボール部のキャプテンであるボブとお付き合いするが結局別れたみたい)やジュリアが恋や友情や学校行事や進路や親との関係といった学園生活を通して成長する姿が描かれておりとても充実した内容だった。レオノラ・フェントン(胸に病気を患っている、母親が亡くなっている、ジュリーよりも一個上だが一年の休学によりすこしの間同級生としてルームメイトになる、ジュリーが孤児だということを詩から読み取ってしまう、小説や詩が得意でジュリーの良きライバルと目される)が胸の手術のために別の病院へ移っていったがその後が気になってしまう。ジャーヴィス・ペンデルトンさん(実はこの人がジョン・スミス、ジュリーの支援をするうちに特別な興味をいだく、自身を気まぐれで変わり者だと言い周囲の人もそういう認識を持っている、社交界のようか堅苦しいのは好きではない、父からのご令嬢との縁談を断る、ジュリーからプロポーズを断られた時は心を癒すためにパリにでかけたがそこで肺炎にかかってしまう)が時にはジョン・スミスという立場を利用して立ち回るのはうまいと思ったし、これがこのお話を一番面白くしてくれた鍵だよね、とってもロマンチックだな、歳の差は14歳くらいで少し気になるしロリコンか?とも思ったこともあるけどでもお互いが好き同士で幸せならそれでいいいよね、ジュリーがジョン・スミス氏に宛てた手紙の中で自分のことを愛していると書いているのを読んだ時はどんな気持ちだったんだろうな、ついだらだらと書いてしまっているけどまだまだ書き足らないくらいに素敵な物語だった、3人の学園生活はとても楽しそうで見ている方までうきうきしたし恋する少女達はとてもかわいらしくて応援したくなったし自分の将来や運命に立ち向かっていく姿はまっすぐで眩しく感じるほどだった、ジュリーが自分が孤児であるということをなかなか言い出せないほど世間の孤児を見る目がとても見下されたものだったんだろうと想像できてジュリーが今まで感じた自分の運命に対する怒りや悲しみや世間の人の隠された利己的な行動に悔しく思う気持ちを蓄積された気持ちを思って最後の最後にスピーチで自分の一番恥ずかしくて言えなかった部分を曝け出すのをとてつもなく勇敢だと思った、この作品を通して自分はどうなんだと突き上げてくる疑問に私は答えないといけないんだろうな、ジュリーの逃げてはダメよジュリーといったようなセリフは自分にも言い聞かせないといけないなと思った、初めて見た時は小学生でとてもとても刺激的なアニメだった、ジュリーとジャーヴィスがキスをするシーンはとてもドキドキしたのを覚えている、ジュリーが背伸びしてキスをする影がいつまでも記憶に残っている、素敵なシーンだ、ジャーヴィスが最後に住んでいるお屋敷みたいなところにジュリーが来た時にベランダから街の明かりを背にすることであしながおじさんを演出してジョン・スミスの正体が自分だということを明かすシーンもとても良かった、原作を読みたいな、いつか英語でこの本を読んでみたい、そしたらまた違った感じ方をするのかもしれない。それにしてもジュリアのママはジュリーを調べ孤児だということが分かったらそれを材料にジャーヴィスからジュリーを引き離そうとするのはむかむかするーー、てうかすごく意地悪そうな顔で意地悪なことをしてただただ意地悪な人だよー、色々と彼女なりに考えがあるんだろうけど、ジュリーがロックウィローの農園でジャーヴィスとピクニックしている最中に雨にあい雷が木に落ちるのは普通に危なすぎるよ、それにその後ジュリーが崖に落ちてしまうのも危険すぎてはらはらした、とにかくこの物語は全てが素敵なので書ききれないなあ、善意の押し付けとか考えさせるようなテーマはいくつかあったように思う、善意の押し付けであってもなくてもお金持ちの虚栄心を満たすものであったとしてもそれは孤児を一歩進めさせてくれるものに違いはないのだからありがたくいただきましょうというのはうんうん良いこというなぁなんて思った、無償の愛といえどもそれはなかなか難しいことだよね、支えられるものは感謝しなせけばいけない義務はないし支えるものは感謝を受け取る権利もないけれどありがとうという言葉はお互いが共に生きていく中で大切なものだよね、過酷な運命だとしても生き方は選べるのだと再確認したし、私もジュリーのように自分の言えないコンプレックスのようなものを言えるようになりたいと思った、それからやはり社会は家柄や大学名や財力が大切なのだなということを思い現実を叩きつけられるなあということ、ジュリーは明るくて優しくて素直でキュートだよ、好き、でもジャーヴィスが変わり者だという設定なくして孤児であるジュリーに恋をするということはないのだろうなとも思いそこにも社会の厳しさを少し感じるね、でもなにはともあれジュリーが幸せになってよかった。
そんな感じ

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