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SSSS.GRIDMANの傘籤のレビュー・感想・評価

SSSS.GRIDMAN(2018年製作のアニメ)
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面白かったー。これは多くの人がハマっちゃうのもわかるなあ。特撮ものや、巨大ロボとしての魅力を懐古主義ではなく、いまの人たちにも伝わるように丁寧に作られている。中でも新庄アカネのキャラクターはあざといくらい計算された造形で、そりゃあアニメオタクにはブッ刺さりまくるよね。
テレビアニメという1話ごとの断続的な形式はキャラクターの掘り下げに向いている。この作品はそれをよく理解しており、同じことを繰り返すなかでしっかりと登場する人物・機体を活かしていた。(さらに1話目をリフレインするという巧みさもあって良き)
テーマ的にはさほど目新しくはなく、わざわざエヴァの名前を出すまでも無く「現実への回帰」を謳っているわけだが、むしろ私はグリッドマン=響裕太という部分が好感触だった。つまりは人間とは違う存在である彼と、私たち人間との交流の中に生まれる絆にこそ、この作品が描きたかったものはあって、「気付かないうちにちゃんと仲良くなり、理解していた」という関係性の尊さを感じた。ありがとうグリッドマン!
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