つめけん

SSSS.GRIDMANのつめけんのレビュー・感想・評価

SSSS.GRIDMAN(2018年製作のアニメ)
2.5
イマイチ。

話自体別に面白くないし、何よりキャラクターが軒並み薄い。誰のことも好きになれなくて、見続けるの結構キツかった。

とりわけ新庄アカネが最後までどうしようもない奴すぎて、彼女に対する救済の意義を全く受け入れられなかった。善でも悪でもない、やや悪寄りってくらいの温度感で強くも弱くもない中途半端なキャラ。散々破壊と殺戮の限りを尽くした挙句に、自分を愛するように設定したキャラクターから愛を伝えられて泣いて改心って何だい?一人相撲取ってるだけじゃねぇかよ。

悪役を救済するという道理に敵わないことをするためには それなりの理由付けが必要で、「可哀想な悪」とか「環境のせいで悪になった」とかそういう描写をしなければならない。でも今作は全体的に描写不足でそれができてなかったから、最後まで展開に納得できずノれなかった。

悪い奴に利用されてたとかいうけど、それはそれこれはこれでしょ。ぶっちゃけあの人間性なら利用されてなくても同じようなことしてるだろ。洗脳されたりしてたわけじゃないんだし…。
せめて、主人公サイドと直接拳を交えて戦闘した結果打ち倒すことで目を覚まさせるべき。裏でアレコレするだけの悪って、ガンダムやジョジョなら惨たらしく死んでるぜ?

兎角「新庄アカネを救う」という主題だけが悪目立ちして、それ以外のあらゆる描写がおざなりになってた。

円谷で言えばウルトラマンデッカーのアガムス然り、味方側の情けに甘えて生き延びてる、同情も軽蔑もできない半端な悪役が僕はとにかく気に入らない。所謂「地雷要素」なのです。

グリッドマンのアクションシーンの描き方はなかなか面白かったけど、戦闘の展開がひたすらワンパターンで嫌だった。悪い意味で特撮のお約束って感じがした。毎話主題歌が流れるのもあまり好みじゃない。

最終話で「夢のヒーロー」が流れるのは良かった。特撮版は見てないけど曲だけは知ってたからテンション上がった。
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