大正時代を舞台に、お金持ちのお坊ちゃまの志磨珠彦は大けが元で利き腕が使えなくなり、父親から忌み子のように扱われ、学校もやめて田舎でひっそり隠居のような生活を送っていたある日、珠彦の父親の借金のかたとして珠彦の許嫁として売られてやって来た夕月。
戸惑う珠彦に対して、常に前向きな夕月。珠彦のおかれている状況も理解しつつ、温かく珠彦に接する日々。そんなところに珠彦の妹などもやってきて、どうなる言やらと思いつつ、夕月の優しさに変化していく様子が微笑ましくもあり、これから珠彦と夕月がどんな風になっていくのかが楽しみです。
お金があっても家族の気持ちがバラバラな志摩家。周囲も何かにつけてレッテルを貼ってきて居心地悪く生きている。夕月は決して裕福ではないけれど、女学校まで行って、結局は退学して珠彦のところにやってくるけれど、珠彦の寂しさなどを受け入れ、珠彦自身がいつか幸せになりたいと思えるようにと信じている姿が健気でいいですよね。珠彦もペシミストなんてやめなさい(笑)
大正時代が好きなので、ファッションなどときめきポイントなんかもあるし、色々工夫して楽しく生活をしようとしている夕月が可愛い。
