イグアン52

SSSS.DYNAZENONのイグアン52のレビュー・感想・評価

SSSS.DYNAZENON(2021年製作のアニメ)
4.5
映画に備えて鑑賞。
ムジナがアカネのエロを引き継いでくれていて安心しました…。

もしも現実に変形合体ロボが現れたらこんな感じかもなっていう、怪獣とバイトが天秤にかけられるみたいなやりとりがあったり。
ちょっとセリフのトーンも落として、表情も変化少なく、葛藤してないようで葛藤してて、言えないけど言いたくて、分かってほしいけど分かってほしくない、っていう微妙な心理描写に感情移入出来たし、そんなやりとりの中で蓬と夢芽の関係性が進展していくのが面白かったです。
ドラマティックな一発逆転をどっかで期待しちゃってるけど、本当は日々のやりとりの積み重ねの方が説得力があって強いのが現実の人間関係だよなぁ、と確認させてくれました。
闘いの中で残った傷を最後に成長した夢芽が優しく受け止めてくれたおかげで、前向きな気持ちにさせてくれました。消えない傷があっても良いですよね、みんな傷を抱えてるけどそれがいつか僕らを輝かせてくれる、そんな日が来ればいいなと思います。

そしてずっと伏線になっていたガウマさんが伝えたかった3つの大切な事、「約束と愛と‥」の最後は「感謝」なんじゃないかなと思いました。
闘いの3ヶ月後グリッドナイト同盟、ダイナゼノンとゴルドバーン達との別れの所でこのセリフを蓬と夢芽が思い出した後、蓬と夢芽、ちせがそれぞれにありがとうを口にしていた事、そして1話目に夢芽に向かってガウマがこの話をしたがったのは、約束を守り待っててくれた蓬に感謝の気持ちはないのかと説きたかったからじゃないかなあ、そうだったらしっくりくるなあと思いました。
イグアン52

イグアン52