いやー良かった。
前作『SSSS.グリッドマン』が原典由来の小ネタ挟む割にはパワードゼノン及びフルパワーグリッドマンの合体機構が原典の『電光超人グリッドマン』のゴッドゼノンやサンダーグリッドマンを全然踏襲していないように見えたりとかそんな真面目にオマージュとかする気がない感じだったのに（しかも合体バンクはどう見ても勇者ロボ）、今作の主役ロボダイナゼノンは凄く上手く踏襲しつつ新要素を絡めた魅力的な素敵ロボになっていたのがまず良い。
ロボットアニメが好き、怪獣が好き、特撮が好き、グリッドマンが好き、特撮ヒーローが好き、という気持ちに大いに応えてくれる本作だが、ジュブナイルストーリーがかなりしっかり骨子にあって、ここだけ切り取っても魅力的に仕上がっておりこのアニメには実に全く文句湧いてこないね。正直3話くらいの序盤まではバラバラの登場人物が断片的に出てくる印象もありそんなにのめり込めなかったのはあったが南夢芽の事情が明かされるに従ってどんどん引き込まれた。
メインメンバー5人が全員欠落を抱えていて、それぞれがその穴と向き合うというまあありきたりなプロットなんだけど、全員がダイナゼノン操縦して戦ってきたことと未来に向かうことがちゃんと繋がっていて良かった。なんで前作の内海はタダの蚊帳の外の俺達だったんだよと改めてなるけど。
あまりにも作風にぴったりのEDが頭から離れない。
