家族愛・友情・努力
【時期】大正時代(1912~26)
原作未読。通して観て、まず思ったのが、優しさに溢れた物語だなぁということ。
炭次郎の主人公像は、これまでのジャンプ漫画の主人公たちと比べて圧倒的に優しくて思いやりがある。
登場するキャラクターは個性豊かで、倫理観がぶっ飛んでいるやつもいる(仲間でさえ)のだが、炭次郎のひたむきな優しさに影響されているような気がする。
一方で、ラスボスと考えられる無惨は、優しさとは真逆の人物として描かれている。部下にも厳しいので、敵ながら魅力的というところは今のところない。
印象に残っているのは、すべてがどうでも良くてコイントスをしないと何も決められない栗花落カナヲというキャラクター。すごく現代的だと思った
アニメーションに関しては、最高級だと思う。呼吸による攻撃や敵の攻撃の動きは、単調な殴り合いや斬り合いを超えた、まるで花火を見ているかのような美しさ。
大正時代に合っているのかはわからないが、音楽も日本っぽくて良い。
異能力バトルは、アイデア合戦なので、もうアイデアが尽きてしまうのではないかと思われた。
そこに鬼滅の刃が登場。
本作は、NARUTOとるろうに剣心、ジョジョの奇妙な冒険で登場した要素を組み合わせた集大成的な作品と見た。
これからさらに新しいアイデアを持った作品が期待できそうだ。