八咫烏

鬼滅の刃の八咫烏のレビュー・感想・評価

鬼滅の刃(2019年製作のアニメ)
3.6
ノリが苦手で一度挫折したのだが、再チャレンジ。
とにかく作画と劇伴がいい。
現代の作画技術と和を感じる線の融合がエモい。
プラス縦横無尽なカメラワークで戦闘シーンは劇場版なみの迫力。

時代は大正で、なんちゃってモダンな感じの衣装だったり、あらゆる要素を詰め込んだ柱の存在など、アニメ化成功に欠かせないキャラクター作りはやっぱり上手。ウザいで終わらせない掘り下げもしっかりしている。

この点敵である鬼側も例外ではない。鬼といえど元は人間。切ない背景を描いて存在に重みを与えるのは常套手段だがいいと思う。
声優も豪華。
レギュラーメンバーは言わずもがな、鬼のキャスティングがこれまた贅沢。
もったいねぇ。。とも思ってしまうが
こういうのを繰り出してこられると
ゾクゾクしてワクワクしてしまう。

気になる点は炭治郎の心の声。
原作を尊重した脚本なのかもしれないが、これはアニメ。アニメ化ならではの表現の仕方があったはず。特に戦いの最中ではどうしてもテンポが悪くなる。上手く引き算して欲しかった。

設定と世界観に独自色はもちろんあるのだが、展開もノリも王道ジャンプ漫画。
原点回帰のようなこういう作品が再びウケたのが面白い。
やっぱりみんな好きなんだよね。
八咫烏

八咫烏