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TIGER & BUNNYのhasseのレビュー・感想・評価

TIGER & BUNNY(2011年製作のアニメ)
4.0
ヒーローと犯罪者の善と悪の戦いでさえもエンタメ/スポーツ化するTV局、それを全面バックアップする司法局、ヒーロービジネスで儲けんとする大手企業とスポンサー。ヒーローは崇拝される「正義」「英雄」「市民の味方」「子供の憧れ」でありながら、マネタイズされ消費される「商品」でもある。ヒーローたちもまた生活や個人的な目的のために「大人のゲーム」に迎合する。

ヒーローものでそのようなテーマに切り込んでいく作品はこれまで観たことがなく新鮮で面白い。ヒーローのグラフィックもよし、キャラもひとりひとり立っている。ただし、11~13話くらいのジェイク編が退屈。底の浅い悪人との一対一バトルがあまり魅力的でなく、早々に退場してくれて良かった。このアニメ、バトルシーンはそんなに面白くはないかも。能力が単純なので。
どちらかというとタイガーとバーナビーの掛け合い、ドラゴンキッドの子守り回、ブルーローズのダンスレッスン回などの日常系が面白い。

虎鉄の娘への思い、能力減退に苦悩する姿。バーナビーの両親への感謝や寂しさといった内面がしっかり描けている。

ヒーローを束ねる親玉かつラスボスがマーヴェリックって名前なのイカすね。

クライマックスでマーヴェリックを出し抜いたアニエスがカッコよすぎて、最終話の『ボンジュール、ヒーロー!』の掛け声最高だった。
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