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ブルーピリオドのめるのレビュー・感想・評価

ブルーピリオド(2021年製作のアニメ)
3.7
ブルーピリオドは漫画がすごくいい。

漫画一巻一巻にお話に重みを感じる。
そして、ものすごく濃い。
濃度200%くらい。

漫画は八虎の息遣いが感じられて、余韻が十分に伝わってくる。


声優さんは新人とのことだけど、まさに"優等生"で上手かったです。

峯田大夢さん。
八虎の声はヤンキーぽさは全く無くて真面目さが全面に出てた。多少ヤンキーぽさがあっても良いんじゃないかと思ったけど、自分の意志じゃなく不良になっているキャラだと考えると納得の演技だったと思う。

花守ゆみりさん。
私が驚いたのがユカちゃん(鮎川龍二)の声。最初はまさかユカちゃんを女性が演じているとは思わなかった。だって、男子高校生だし。オーディションは男性も女性も受けられたとのこと。普通に考えたら男性が演じる役だけど、私は花守さんで良かったと思います。
あのちょうどいい声の高さといい、矢虎へのちょっと上から目線な話しかけ方といい、しっくりハマってた。ユカちゃんの「ハ虎さぁ…」のサの発音がめちゃめちゃ好きだった。語尾とか。呼吸とか。「そうか、ユカちゃんってこういう喋り方するのか」ってアニメを観て知った。

あと、アニメのおかげで急に橋田くんが好きになった。
橋田くんの関西弁もリアルに聞けたから愛着が増したのかも。あの呆れたような面倒みの良い感じの話し方が良かった。

佐伯先生も性格だけじゃなくて声優さんの演技でもインパクトが強かったなぁ。佐伯先生がそこにいたってかんじ。


私が漫画を読むのに精神力を使っていたぶん、アニメはあまりにテンポが早くて漫画で感じた余韻や熱量が足りなくて非常に残念でしたが、声優さんの演技を楽しめたのはとても良かったです。
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