セレぴた

ルパン三世 PART5のセレぴたのネタバレレビュー・内容・結末

ルパン三世 PART5(2018年製作のアニメ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

俗っぽい。コンセプトやテーマは非常に素晴らしい。
総じて名言や格言が多く散りばめられていた。
が、幾ら時代を反映させようとは言え、流石に荒唐無稽というか人々はそこまで馬鹿じゃないと言いたくなるような、過剰な一般市民の蛮族表現、過剰なSNS等現代技術の誇大表現、持続的な身内のイチャイチャなど何を見せられているのかよく分からない脚本が少し目立った。

ヒトログなんて物、普通実装段階でもっと世界中から糾弾されるでしょ…今の時代、一般人でも裏垢やエロ垢など人に言えない何かを隠し持ってる人は多いし、法の枠内でも後ろめたい手段で地位を築いてきたお偉いさんが真っ先にストップするはず。
最後の崩壊まで少しの間でも人々に浸透していったのが、ルパン世界の民度への疑問符。

それと五ェ門が信条に揺らぎを見せるまでの過程が少ない。え、そんな簡単にトラブル思考になる?と感じた次第。

カタルシスは全体的に控えめ。
もっとスカッと痛快な要素があってもいいだろ。それが出来るコンセプトなんだから。
敵に対して「してやった」感が、そもそもの敵に小物かノラリクラリかの痛快さを見い出しづらい素材が多いせいで足りなかった。
エンゾに最後の最後で花を持たせる脚本の良さが分からない。責任の表現が無いと締まりが非常に悪くなる例。



ただ、峰不二子の生き様が只管に気高く印象的で、思わず自分の中のビッチの定義で脳内裁判をした程だった。
そしてやはり最初から最後まで台詞回しは流石でした。