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ルパン三世 PART6のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ルパン三世 PART6(2021年製作のアニメ)
4.7
舞台はロンドン。
ルパンのターゲットは、英国政府を影で操る謎の組織・レイブンが隠したお宝――
その手掛かりとなる一枚の絵。
立ちはだかるスコットランド・ヤードやMI6。ルパンの動きを察知して現れた銭形警部。そして、ルパンの前に現れた探偵――その名はシャーロック・ホームズ!
シリーズ構成・大倉崇裕のメインストーリーと、豪華脚本陣のオムニバスエピソードが絡み合う、謎多き〈ミステリ・ルパン〉が今、幕を開ける!
ルパンの次なる狙いは、秘宝オークションに出品された謎の宝石。
出自も謂れも『unknown』――
それはかつて、幼少のルパンが住んでいた屋敷から盗み出されたものだった。
ルパンが懐かしむ、とある〈女〉の面影。
そして、次々に現れる魅惑の〈女〉たち……。
その魔性は、先の読めないサスペンスへとルパン一味を誘い出す。
舞台は英国から飛び立ち、全世界へ!
世界を股にかけるルパンたちを、さらなる“ロマン"と“謎"が待ち受ける!!
ルパン三世アニメシリーズ第6作は、サスペンスミステリー色が強い異色な2部構成。
第1部は、ロンドンのアンダーワールドを支配する秘密組織レイヴンのお宝を狙うルパン三世と相棒ワトソンをルパンが殺したと疑っているホームズの対決とワトソン殺害犯やレイヴンの謎解きが描かれていて、様々な事件をルパンとホームズが解決する中で謎解きしていく展開が、濃厚なサスペンスミステリー色が強く見応えがあった。
第2部は、ルパンの母を自称するトモエそしてルパンの前に現れる謎めいた女性たちを通して、ルパン三世のルーツが明かされている展開が、タフな女悪党メルセデスや可愛い花売り娘かと思いきや驚きの過去を持つマティアなど様々なヒロインそしてルパン三世のルーツを握るトモエの魅力と女性目線のストーリーと謎解きが組み合わさり、ラストまで惹きつけられた。
待望の押井守脚本作「ダイナーの殺し屋たち」「ダーウィンの鳥」、ルパン三世のゲームブックなどを手掛けた樋口明雄脚本作「ラスト・ブレット」、イヤミスの女王・湊かなえ脚本作「漆黒のダイアモンド」、「華麗なるチームプレイ」オマージュの「0.1秒に賭けろ!」など、ゲスト脚本作も充実しており、ルパン三世の新たな切り口や世界観が広がった異色なアニメシリーズ。

モリアーティやホームズとルパンが絡んだシリーズが、ぜひ作って欲しくなった。
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