ゆりな

ルパン三世 PART6のゆりなのレビュー・感想・評価

ルパン三世 PART6(2021年製作のアニメ)
3.5
へぇ、押井守が4話!50周年ということと0話で「時代が変わってもやり方を変えればいいだけの話だろう」という言葉通り、50年ともなればトレンドも変わるわけで。

「峰不二子という名の女」ではなく、改めてルパンシリーズを見て思ったのが、あきらかに音楽がいい。プラスがたっぷり入ったR&B、ジャズ。バーで飲むウイスキー、車、スーツ。
1953年に生まれたジェームズ・ボンドを絶対に見ただろうなぁと思ったら「泥棒版 007」とモンキー・パンチ先生は公言しているそうで。

4話の押井守の「ダイナー」、蜷川実花の映画「ダイナー」(原作は小説)と同じ世界観だったんだけど、さらに元ネタがあるんだろうなぁ。
5,6話の「帝都は王国の夢を見る」の不二子ちゃんが「黒蜥蜴」と呼ばれタトゥーがあるの、江戸川乱歩や谷崎潤一郎みたいな世界観でたまらなかった。

不二子ちゃんとアメリアが車で長旅するシーンは一瞬だけど、スパイアクションの映画そのもの。ハーレクインみたいな頬のハートマークにピンク色の髪がキャッチーで可愛かった。
最初と最後だけホームズが出て来て、話を挟んでいる。

本シリーズは1話ごと割とアッサリ。小池健監督のキャラクターデザインと大人のエモさが好きだったので、それと比べると物足りなさが残るものの、不二子ちゃんの衣装デザインは良かったです。
この物足りなさは、恐らく御所の先生をゲストに迎えてはいるけれど、御所の先生みんながルパンの大ファン、相当調べ込んでいる……訳じゃないと思う浅さから。

藤原さくらが好きなので、今回のED抜擢は若さがあるものの歓喜。大野雄二さんがシーズン5のインタビューで「もう5なんだけど、いつまでやるんすかね(笑)」って話してたけど、続編も頼みますね。
ゆりな

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