せせり

魍魎の匣のせせりのレビュー・感想・評価

魍魎の匣(2008年製作のアニメ)
4.0

CLAMP氏が作画という事で、コミカライズ版より絵柄がキラキラしていて美化された印象だった。内容は耽美かつ痛々しい事件に纏わる人々の話。
通りものによってみんな狂ったのだろう。その中で唯一狂う事なく全てを視ていた榎木津探偵と、拝み屋として祓いに行った京極堂。
京極堂はやっぱりかっこいいね。陰気とか暗い男って作中では言われてるが1番好きなキャラ。その冷静さと博識さ、蘊蓄の量と言葉の強さが半端なくて痺れる。
百鬼夜行シリーズで他の作品もアニメ化して欲しいが、今時のアニメの流れから言えば流行らないだろう…。あと今作で姑獲鳥の夏を思わせるシーンも使ってあったのが印象的。その描写でお茶を濁そうか…。
しかし関口くんの取り込まれてる感が1番ミスリードな感じがしつつ面白かった。映画のイメージよりアニメの方が原作を上手に消化してると思う。
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