このレビューはネタバレを含みます
原作者のフェティッシュな嗜好を、アニメ製作陣が闇を愛でるかのように見事に体現しててちょっと引くレベルだった(褒めてます)。
見終わってみると、これはヴエコの物語だったのだと思う。自らの価値を見出すために黄金郷を追い求め、しかしたどり着いた先は想像を絶するような地獄だった…。悲惨な運命を辿った彼女だが、最後まで罪悪感を抱き続けるほど痛みに敏感だからこそ、最終的に報われたのだろう。
過去編のストーリーが特にエグかったので、万人に勧められる作品ではないが、全体としては演出、声優の演技、アクションシーンの出来がすごく良くて満足。終わり方もきれいだった。早く続きが見たいが何年後になることやら。