毎クール、３本は90点以上の作品が出るけど、今期はこの１作しかそこに至らなかったです。それほど、他者を引き離す美しさがあり、面白さが常に漂い、更には度し難い描写でさえ魅力的な、メイドインアビスの第2期[烈日の黄金郷]。
[深き魂の黎明]の続きから始まると思っていたら、いきなり過去の映像が１話で映し出され、少しばかし困惑したが、ワズキャンやヴエコ一行が第五層から六層へたどり着いたときに、リコたちへ繋がる演出には鳥肌が立つものがありました。それが自然と、過去と現在を紡ぐ今回のテーマとしての大きな見せ所になったのであろう。
そんなテーマの基に描かれる、全12話。慣れ果て村での『清算』『慣れ果ての姫・ファプタ』などの新たに登場する存在に、アビスへの憧れ的な輝かしい目線をTVのモニター越しに向けました。アビス特有の料理にも一度でいいから食べてみたいという感想を抱いたり。
深き魂の黎明で出てきたプルシュカやリコの母であるライザもうまい具合に絡ませる、ストーリー後半で出てきた言葉を引用させるのなら、『積み重ね』の概念がしっかり感じれました。前述した、過去と現在を紡ぐ見せ方にも。
ファプタとイルミューイの二役をを務めた、久野美咲さんが本当に凄かったと思える今作でもあります。今期だと「プリマドール」「サマータイムレンダ」「リコリス・リコイル」「うたわれるもの 二人の白皇」などの作品にも出演してるが、アビスのがいっちゃん好き。咆哮する所の凄まじさは、唯一無二。
アニメで全部見たいと強く思った、アビス二期でした。
