このレビューはネタバレを含みます
50年の眠りから目覚めたダイバーが、目覚めた後は潜脳調査員となり、電脳の海(メタル)にダイブするお話。
電脳、義体化、スタンドアローンなどの言葉が出てくる、攻殻機動隊とつながった世界線だがアプローチが違う。こちらは地球(自然)と人類の共存がテーマ。
主人公のハルを50年待ち続けた久島、主要キャラで唯一電脳化していないヒロイン、書記長の愛人でありながらアンドロイドに恋してしまうヒロインの兄。。。人間味のあるキャラ達によるドラマは攻殻を観た人には地味に感じるかもしれないし、観ていない人にはとっつきにくいかもしれない。何しろ主人公がおじいちゃんだし。
かくいう自分も途中離脱しかけたが、完走してみると良質な人間ドラマだったと思う。
文明が発達しても万物の母が海である事は変わらない。そんな終わり方。久島が切ないのだけど、今度はハルが久島を待つのだろう。