三畳

シャドーハウスの三畳のレビュー・感想・評価

シャドーハウス(2021年製作のアニメ)
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2期があるかどうかっていつ決まるの?
私はアニメ映画はよく見るのに連続アニメ(って言うの?)はほとんど見る習慣なくて、今回生まれて初めて1クール「リアタイ」をしました!
(だいぶ遅れてから通して見たことあるアニメ→エヴァ、鬼滅)

なんでだろうって考えてわかった。漫画原作のTVアニメ化は、圧倒的に漫画の方が「絵が動いてる」んだよね!
まず手法的にキャラがペタッとするのは仕方ないにせよ、もうTVという枠の中で予算、時間、カット数、展開、そこもここも制限、制限、制限!を感じさせられる。

いや絵柄によっては必ずしも「ぬるぬる動け」とは思わないさ!でも、声優さんだけが迫真の演技をしていて人物の絵が止まってたら変じゃないの?

漫画を映像にする意味、①間を指定できる ②声と音楽で演技できる ③ダイナミックなアクション→世界観を豪華に演出できる、解釈の幅を狭められる(ただし説明文がカットされるから逆に原作で補填してね!のパターンのが多いか?)
とかって多分あると思うんだけど、
これで思い通りに、より豊かに表現したと言えるんですかね!

アニメ映画には、採算度外視で作者のしたい表現を突き詰めるものもある。っていうかたまたまそういうのしか知らない。TVアニメの映画化は結局商業なんだろうけど

素人考えだと、せっかく色をつけて背景CGを作って声を当てるまでするのなら、作品として完成させればいいのにと思ってしまう!

自分が特にガッカリしたのは、原作41話→ep9、お披露目でケイト様と再会したシーン、話したい事がたくさんありすぎて止まらないエミリコとケイト様を見開きで描いてるんだけど、映像化してもそのまま静止画だったことー!w

あとこれはもうシャドーハウスに限った失敗だと思うけど、シャドーという特性上横顔じゃないと口の動きが見えないから、声に出した言葉なのか心の声なのか判別がつかないw

あと原作12話→ep、汚して汚してケイト様のあとに、全部お掃除します!光パァァ―を持ってこなかったからエミリコの明るさに救われてることに繋がってなかったり、構成いじったとこが変だった!
あとエドワードと3階の大人の話が多すぎてどーでもいい!

ただ、ここぞというところは徹底的に仕上げるぞという気概を感じたシーンもちゃんとあった。
ep3は全体的にすす病の不穏さをアニメならではのやり方で演出してくれていたと思うし、全く愛を感じなかったわけではない!
ep13の空の色も作品らしさが出てたし。
主従のいろんな形を示すのに重要なお披露目編はカットも少なかったし。表情豊かでがんばるエミリコが激おこケイト様に怒られて泣くep2も良かった!

アニオリ(初めて知った言葉使いたい)はやっぱり微妙だったけど、それに際し作者が「原作で不採用にはなったけど残ってたプロットの一つなのでこんな展開の可能性もあったと思ってもらえれば」とツイートしてて、それだけで一気に舞台裏を見れるようなお得感が出る凄い配慮だなあと思った!

原作原作言ってすみません!
「生き人形」とか厨二設定満載なんだけど友情・冒険・信頼・個性とは何か?って感じで面白いのです。
連載はいよいよ過去明かし編に突入!
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