センカン

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYのセンカンのレビュー・感想・評価

4.4
にんじんいらないよ!
ニナもいらないよ!

個人的には08小隊と並んでガンダムシリーズ中の傑作の一つ。
制作時の世のレベルからすると頭一つ抜きん出たクオリティでガンダムのご尊顔が臨める。シナリオも初代からZを上手く繋いでいて、ジオンの奮闘がティターンズ結成のきっかけにもなってる皮肉さもまた良し。

1クール分の尺の中で、地上戦から宇宙戦まで濃厚に描かれてて、MSの種類も豊富、ザメル先生やヴァル•ヴァロなど秀逸なデザインが多い。ガンダム自体も3ないし換装や魔改造含めれば6種類くらい観れてお得極まりない。奪って下さいと言わんばかりの2号機の悪役顔とか堪らない。連邦はマジでどんな事態想定してあの機体作ったんだろうか…
最終決戦がガンダム界では珍しいサイズのマッチアップだったのも印象的。

ただ、キャラの評価が難しい本作。ガトーさんの気高い信念に加点、欠点だらけだけど人間臭さが良いコウ君にも他作品にない魅力があって加点、シナプス艦長はじめ、燻銀バニング大尉、アルビオン隊の面々の連邦軍人らしさにも当然加点、シーマ様の女狐ぶり、その憎みきれない人生にも涙。
でもニナで減点が吹っ切れる。
未だかつてメインヒロイン?でここまでヘイト集めたキャラ居ただろうか。影薄いことの多いガンダムヒロインの中では逆に凄い事かもしれない…
早くゲルググに踏まれてほしい。

点数内訳
世界観:5
ストーリー:4.0
キャラ:4.5
音:4
映像:4.5
スコア:4.4

「待ちに待った時が来たのだ、多くの英霊が無駄死にでなかった事の証のために、再びジオンの理想を掲げる為に、星の屑成就の為に、ソロモンよ、私は帰ってきたぁ!」カッコ良過ぎて覚えちゃう台詞。
センカン

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